人生意気に感ず「三密の意味。メルケルの言う時間稼ぎ。ドーピングの国ロシア。コロナ後の世界」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「三密の意味。メルケルの言う時間稼ぎ。ドーピングの国ロシア。コロナ後の世界」

◇「三密」は今回のコロナ騒ぎが生み出した重要な新語である。密閉、密集、密接は専門家が苦悩の末に送った傑作である。簡にして要を得ている。集会などで15mの間隔を求めるのは密接を避けるため。夜の繁華街は密集で密接、高齢者施設なども密集、密接になりやすい。伊勢崎の「藤和の苑」で集団発生が生じた。密接、密集が特別の事情と結びついている所は本当に困る。その典型が刑務所や留置場だろう。警視庁は渋谷区の留置場で集団感染が発生したと明らかにした。

 コロナ渦は社会の様々な面に普及している。家庭内暴力(DV)が増えることが強く懸念されている。仕事に行けない夫が常に狭い部屋で妻と顔を合わせている。収入減などの不満が心にたまる。妻にあたるということはあり得ることだろう。

 ドイツのメルケル首相は「時間稼ぎ」を強調している。ワクチンや薬が発見されるまでの時間の重要性である。世界中のメーカーが必死になっている。日本では既存薬アビガンの名があがっている。

◇世界の情勢が非常に気になる。ロシアで感染者が増えているらしい。ロシア帰りの中国人の感染が報じられた。独裁の超大国は信用できない。ロシアはオリンピックで国威発揚のため国ぐるみでドーピングを行う国である。国威を傷つける感染者を隠すのは当然だろう。

 今後の世界の感染は発展途上国、特にアフリカや南米にかかっていると言われる。医療のシステムが整っておらず民度や文化が悪い所で、「三密」は通用しないだろう。私が今回のコロナウイルスは長引くと直感するのはこのような国際情勢と関係する。世界は益々一体度を増しているから、アフリカや南米は隣国と同じなのだ。

◇アメリカの大統領選が11月に迫っている。今回の世界蔓延の要因はトランプの「アメリカ第一主義」にあると言われている。親分のアメリカにならうように世界中が自国本意に走っていた。トランプは民主党に負けるのではなかろうか。民主主義の素晴らしい点は復元力にある。トランプによって分断したアメリカはコロナを乗り越えるために復元力を発揮するに違いない。コロナが去った後の世界は一変するだろう。そこに立ち現れるのは中国と生まれ変わったアメリカかも知れない。両文明の間に立って日本は存在感を発揮すべきだ。(読者に感謝)