人生意気に感ず「休業要請の業種は。三密の意味。世界の気になる情勢」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「休業要請の業種は。三密の意味。世界の気になる情勢」

◇感染者が爆発的に増加している。世界及び日本でだ。17日の死者は15万人(世界)、1万人(日本)に達した。緊急事態宣言の対象地域が全国に広がったために、山本知事は法的根拠に基づいて100以上の業種に休業を、また県民には外出自粛をそれぞれに要請した。知事の突破力を私は知っている。上毛三山を背景にした高い県庁舎がコロナ戦線の司令塔に見える。この戦いの最前線に立つのは「医療」であるが、その関係者は今受難に立たされている。感染者に最も濃厚接触する状況の中にあるからだ。医療崩壊が迫っていることを感じる。

◇私は本県でも医療崩壊は迫っていると思う。なぜなら提供できる医療は限られているのに感染者が急増しつつあるからだ。知恵の出しどころである。重傷者と軽傷者を分けて対応するとか、重傷者の中でも優先順位をつけるとか、県内医療機関同士の連携を図るなどだ。準備にはある程度時間がかかるが一国も猶予はない。備えがないないまま、つまり医療基盤が不十分な地域で感染爆発が生ずればとんでもない結果が生じるに違いない。

 先日館林市長と県議時代の新型ウイルス問題を話し合った。同僚だった私たちは本会議場で1918年のスペインかぜを取り上げ、警鐘を鳴らしたのだ。あの警鐘が現実化しつつあることで二人の認識は一致した。当時、群馬県の状況は大変だった。終息したかと思うと息を吹き返し、結局4年間も続き、県内の死者は4500人に達した。私は再び警鐘を鳴らしたい。当時と状況は大きく異なるとはいえ、新型ウイルスを甘く見てはいけない。素人の直感であるが今回の新型ウイルスは長引くと思う。

◇山本知事が休業要請したもののうち私が関心を持つ業種をあげる。カラオケボックス、パチンコ店、体育館、映画館、専門学校、日本語学校、学習塾、図書館、古書店、スーパー銭湯などである。これらのうちパチンコ店は衛生環境が悪いから遅きに失した感がある。知人で依存症になっていた人には立ち直る機会だ。私が関わる日本語学校は国内屈指の規模、存続に響く程の大波である。古書店もあげられている。私が馴染みの古書店が営業できなくなったことは誠に残念であるが、コロナを怨んでも仕方ない。

19日、急に思い立って田中正造の資料を求め動いた。川俣事件の現場で確認することがあった。目的地は館林市雲竜寺。土曜日の毎日新聞は川俣事件の核心に迫る。道は静かだった。(読者に感謝)