人生意気に感ず「五輪延期を支えた国際協力の意義、学校再開の期待」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「五輪延期を支えた国際協力の意義、学校再開の期待」

◇今私たちは沸騰するような世界情勢の中で歴史が大きく動く瞬間に立っている。五輪延期が大きく報じられたがそこには壮大な世界の動きがあった。謙虚な気持ちで重要な事実をこのブログに刻みたい。

 安倍首相の発言は重要である。それはバッハIOC会長との電話会談でなされた。「人類が新型コロナウイルス感染症に打ち勝った証として完全な形で東京五輪・パラリンピックを開催していくことで一致した。日本は開催国の責任をしっかりと果たしていきたい」

 電話会談の場は緊迫した雰囲気だったと言われる。バッハ会長が「100%支持する」と発言した時、同席した人々はほっとして胸をなで下ろした。「延期」が決まったことは「中止」が避けられたことを意味する。会談直後、森元首相は「良かったなあ、安倍君」と声をあげ、小池都知事は「来年夏というゴールが具体的になったことで次の目標に向かって準備を進められる」と明るい表情を見せた。

 ここに至るには重要な国際的動きがあった。そこでの安倍首相の根回しが奏功した形が中止を避けた「延期」であった。国際的な動きとして注目すべきものは二つあった。トランプ大統領とG7である。12日、首相はトランプ氏との電話会談で延期の考えを伝え、トランプ氏は「100%指示する」と約束したのだ。そして16日にはG7首脳とのテレビ会談で各国首脳から延期の支持を得た。バッハ氏の「100%支持」発言はこれらの動きの上で確実であったと思われる。来年、完全な形で開催できた場合、それは国際的な連携の成果ということを意味し、正に平和の祭典にふさわしいといえる。ここで一層重要なことはトランプやG7首脳がコロナウイルス対策に全力をあげて協力することである。偏狭なナショナリズムの台頭が危惧される時図らずも世界は新型コロナウイルス問題を契機に国境を越えて協力することになった。

◇一斉休校が続いたが新学期を迎えることになった。文科省は学校再開の指針を発表した。学校内での密集を避け、換気をよくし、マスクなどの対策の徹底等である。休校を経験して、生き生きした

学校の再開が社会の活力にとっていかに重要かを知った。再開した学校では新型コロナウイルス対策を教材で教えるべきだ。それは次に控える巨大地震に備えることを意味する。(読者に感謝)