人生意気に感ず「毎日新聞連載の田中正造のこと。休校中の課題として新型ウイルスを生かせ」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「毎日新聞連載の田中正造のこと。休校中の課題として新型ウイルスを生かせ」

◇毎日新聞(群馬版)連載の「田中正造」が第10回を迎えた。隔週の土曜日に掲載、少しずつ世の注目を集めるようになった感がある。5月5日には館林市の田中正造記念館主催の講演会で私は話しをする。記念館は毎回の記事をコピーして会員に読んでもらっているという。第10回までは導入部分で序曲。第11回から川俣事件、帝国議会の亡国演説、直訴と進む。

 記念館では現在、川俣事件の特別展示の催しが行われ、関連行事の予定も組まれている。3月15日(日)の「川俣事件120周年記念の集い」及び4月29日の「川俣事件の現地を歩く」などだ。これらの企画にも新型ウイルスの黒い影が及んでいる。心配である。現代の文明は精微の段階を止めどなく積み重ねていくが今回の新型ウイルス事件は現代文明の脆弱さを晒し出しているように思える。

◇学校の一斉休校に関して提案したいことがある。それは子どもたちに何らかの形で課題学習として新型ウイルスを学ばせることだ。今回の新型ウイルスはいったん終息しても息を吹き返すように繰り返す可能性がある。1918年にスペインから始まったいわゆるスペイン風邪は何年間かに亘り全世界に波及し甚大な被害を及ぼした。私はかつて県議会でこのことを取り上げて新型ウイルスへの警鐘を鳴らした。当時、現館林市長の須藤和臣さんも県議会でパネルを使って昔のインフルエンザの被害を説明しておられた。

 当時東南アジアの鳥から由来する新型が今か今かと恐れられたが、意外にも新型は2009年(平成21)に地球の反対側メキシコからそしてブタ由来のものとして発生した。それは瞬く間に世界に波及し日本にも、そして群馬にも及びパニックを引き起こした。不幸中の幸いというべきはこの時の新型は強力でなかったために被害は最悪とはならなかった。私は連日のようにブログで取り上げた。様々な対策が論じられたのである。私はまた次に起きる事態への教訓として活かすべきだと訴えた。あれから11年、未曾有ともいうべき新型の災害が押し寄せている。11年前のことを忘れている人は多い。東日本大震災もそうであるが人はすぐ忘れ歴史的事実は風化していく。今回、災害教育の絶好の機会に、各教委は知恵を絞り子どもたちに課題を与えるべきだ。私のブログは冊子となって県議会図書室にある。(第13巻と24巻)。改めての警鐘である。(読者に感謝)