人生意気に感ず「ふるさと塾で中国の試練を。精神病院を訪ねる。アフガンの中村医師とハンセン病」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「ふるさと塾で中国の試練を。精神病院を訪ねる。アフガンの中村医師とハンセン病」

◇22日のふるさと塾は意外に盛況だった。意外とはコロナウィルスの影響が懸念されたからである。テーマは「超大国を目指す中国の試練」、副題は「日本の役割」であった。塾生は難しいテーマに熱心に耳を傾けてくれた。話が一区切りした後の次の質問にこの日の塾生の熱心さが現れていた。「先生、中国はアメリカと覇権を争うと言いますが、覇権国家といえるためには寛容が必要だと思います。中国は寛容ではありません」。「うーむ」と腹の底で唸る質問であった。私は民主主義の観点から丁寧に答えたがここではそれに深入りしない。ふるさと塾を新型ウイルス問題に絞って振り返る。中国大使館が群馬県日中友好協会に贈った「習近平国政運営を語る」の中で習主席は「医療衛生」で重大な発言をしていた。私はこれを切り口にして覇権国家中国を語った。主席は「国際的な重大突発公衆衛生事件」に備えて超大国の責任を果たすと表明した。今回の新型ウイルスもんだいは正に重大突発公衆衛生事件である。武漢で起きたことをなぜ迅速に適切に抑えられなかったか。武漢の拠点病院の院長は異常を察知し警告しようとしていた。それを許さない政治の体質がその後の暴走を招いてしまった。「寛容さの欠如」である。習氏は「一帯一路」建設で沿線諸国に幸せをもたらすと決意を示すが、果たしてそれが可能なのか問われることになった。中国の食文化が試練の時を迎えている。中国五千年の歴史がウィルスの挑戦を受けている。「中国の特色ある社会主義」。「中華民族の偉大な復興という中国の夢」。これらが微細なウイルスによって脅かされている。「新型ウイルス」は日本に上陸し列島を危機に陥れている。南は九州から北は北海道まで侵略の波は及び、遂に隣県埼玉に及んだ。ウイルスに県境はない。恐らく群馬にも入っているだろう。

 私は22日、多胡碑記念館の17回書作家展での挨拶でウイルス問題に触れた。「現代の伝統文化も意外に弱い面を晒しています」と。

◇23日、私はある精神病院を訪れた。少し前、不思議な電話があったのだ。カギのドアをくぐると幽鬼のように歩く人の姿があった。電話の主は5階の個室に居られ妻は6階とのことだった。この男性は極く正常な様子。また来ることを約束した。人権を考える機会となった。

◇ふるさと塾のKさんから中村哲著「天、共に在り」を頂いた。アフガニスタンの中村医師がハンセン病と闘い田中正造を尊敬していることが書かれている。(読者に感謝)