人生意気に感ず「ノムさんの旅立ち。“へいわ845”で新島襄を。ふるさと塾は中国を。45人殺傷事件 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「ノムさんの旅立ち。“へいわ845”で新島襄を。ふるさと塾は中国を。45人殺傷事件

◇野村克也さんが旅だった。つい最近まで死と無縁の笑顔であったことを思うと「旅立つ」という表現がふさわしい気がする。三冠王、監督日本一など正に野球一筋の素晴らしい人生だった。妻沙知代さんがこの世を去って間もないことを思うと精神的に支え合っていただろうことが分かる。人間が生きる上で精神がいかに重要な要素であるかをうかがわせる。それにしても死とは何か、あの世とは何かを考えてしまう。最近の金田たちと「やあ、やあ」と言って再会を喜びあっているのだろうか。

◇昨日は、「へいわ845」の講義第125回で新島襄その3を行った。朝の15分間、密度の濃い話を行っている。歴史に関心が薄い人々の心に歴史の芽を育てる努力を続けてきた。最近はアンクルトムの小屋、田中正造などと話を繋げてきた。安中藩の江戸屋敷で生まれた襄は時代の子であった。オランダの巨大な軍艦を目の当たりに見て仰天し日本の危機を思った。これは上海の租界地を見て憤りを感じた高杉晋作や黒船に決死の覚悟で乗り込もうとした吉田松陰と同様であった。襄は松陰の轍を踏まず函館からアメリカ船に潜り込むことに成功した。ここから波乱の人生が始まるのである。

◇今月の「ふるさと未来塾」は22日(土)である。前回に続き壮大な中国のうねりを語る。近代中国の原点の一つはアヘン戦争で受けた屈辱である。上海の租界地には「犬と漢人は入るべからず」という標識があったといわれる。漢民族の誇りを世界に示そうとするのが最近の中国の姿であり、その典型的光景は「一帯一路」政策に示される。躍進する中国の足下の伏兵が新型コロナウィルスである。「ふるさと塾」ではこの問題も取り上げる。新型ウィルスの問題は中国にとって獅子身中の虫ともいうべきもの。中国を支える食文化と深く関わり表現の自由をおさえる一党独裁が問われる課題なのだ。余談として前橋市長選秘話も語ろうと思う。

◇45人殺傷の植松被告の公判で遺族が意見を述べた。回復の見込みがない障害者は社会に不要だという特異な思想に基づく犯行。一人の遺族は極刑(死刑)を求めた。「日本には終身刑がない。選択肢は一つです」と発言した。19日に結審、3月16日に判決が言い渡される予定。「生きるに値しない命」を消すという動機はどう裁かれるのか。死刑判決に注目は集まる。(読者に感謝)