人生意気に感ず「WHO緊急事態宣言。立ち上がる中国の少女。差別の動き」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「WHO緊急事態宣言。立ち上がる中国の少女。差別の動き」

◇30日、WHOは遂に新型肺炎に関し「緊急事態宣言」を出した。ウィルスが世界に広がり、無症状の人からも感染が広がっているなどの異常事態を踏まえてのことと思われる。中国本土の死者は170人に達し、世界の感染者は7,800人を超えた。専門家の中には氷山の一角と指摘する人もいる。現在、感染の広がりは初期の段階であり、ここでの適切な対応が非常に重要なのである。従ってWHOの「緊急事態宣言」は全世界への警鐘となるに違いない。

◇昨日、前橋市内のホテルで新型コロナウィルスに立ち向かう「緊急募金集会」が開かれた。この集会は中国出身の少女の提案で実現した。呼びかけ人の劉さんは地味な感じの少女である。この人は約千人の留学生の前で「母国の人たちを救うために皆さんの力を貸してください」と立派な挨拶をした。私は群馬県日中友好協会の会長として次のように挨拶した。「現在、世界の人類の危機といえます。このような時、国任せでなく個人が立ち上がって行動することが非常に重要です。劉さんの勇気に感動しました。スウェーデンの少女グレタさんは環境問題で立ち上がり、今世界を動かしつつあります。同じように劉さんの行動が、この場から大きく広がることを信じます」。多くの国から集まっている留学生たちは真剣に耳を傾け、その後募金に応じていた。日本アカデミーは、日頃生徒たちに「おもいやり」を教えているが、募金活動はおもいやりの心で行動することにほかならない。

◇県は30日、新型はいえん患者発生時の対応につき県内に保健所との緊急会議を開いた。政府が行った「指定感染症」の決定を踏まえてのことだ。県と市町村との連携は重要である。私は山本市長に刻々と変化する事態に全力で対応するよう求め、市長も担当課内を指揮して市民の健康を守るために万全を尽くしている。市長選が迫っているが、新型コロナウィルス対策に空白があってはならない。市長は「今こそ市民の健康を守る正念場です」と言って決意を示した。今回、WHOが「緊急事態」を宣言したことを日本の地方自治体は真剣に受け止めねばならない。

◇今回の新型ウィルスの拡大の中で差別の問題が各地で起き始めたという。やはり、そしてまたかと思う。中国人ということで接触を避ける動きである。世界的規模で人類は試練の時にある。(読者に感謝)