人生意気に感ず「ふるさと塾で中国を語る。中国はウィルスにどう向き合うのか。市長が塾に現れた」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「ふるさと塾で中国を語る。中国はウィルスにどう向き合うのか。市長が塾に現れた」

25日の今年初の「ふるさと未来塾」はいつもより盛会であった。途中、予告なしに現れた前橋市長を多くの塾生は拍手で迎えた。テーマは「躍動する中国と日本の役割」。先日来県した孔中国大使のこと及び先日大勢で貴州省・福建省を訪ねた報告も取り入れた話に塾生は身を乗り出すように興味を示していた。

 私は極貧地区を視察する習近平主席の写真を紹介しながら主席が力を入れる「小康社会の実態について話した。「小康」とは少しよくなった状態を言う。鄧小平が自由経済にカーブを切って以来、中国は世界の工場としてその経済の発展はすさまじい。しかし、その結果生じた格差も大変なものだ。社会主義とはそもそも貧富の差のない平等の社会を理想とするものではないか。鄧小平は社会主義の理想に近づく一歩として「小康社会」を目指した。

 今や、この「小康」を目前にしつつ、世界に躍進しようとして「一帯一路」を掲げてなり振り構わず突進しているように見える。

 私は主席が強調する「健康中国の建設」を話した。習主席は全人民が健康でなければ全面的な「小康」はないと断言する。そして特に、世界の健康に関し大国としての責任を果たすとアピールし、「国際的な重大突発公衆衛生事件に対応する」と決意を述べている。

 私はこのことを説明し、次のように発言した。「では、現在のコロナウィルスの惨状は正に国際的重大突発公衆衛生事件ではないですか。アメリカ、ヨーロッパ、日本、オーストラリアと世界中にウィルスの拡大を許したのは情報の発信など対応がまずかったことを物語るのではないでしょうか」

 ちょうどこのとき、市長が現れた。山本市長は少しの間塾生として私の話に耳を傾けた。市長は私に促されて皆の前に立った。「紀雄先生は県議会の頃からの私の同志です。市政の継続は前橋の明日を開くことを意味します。私は紀雄先生が執筆中の田中正造を最も尊敬しています。政治に正義を貫くために大きな力を貸してもらうことになりました」。市長は気を使って短時間で切り上げて教室を出た。私は後を追って話しかけた。「市長、ウィルスは人から人の段階に突入しました。大変なことになりますよ。前橋市も市民の健康のために緊急の対策を打ち出すべきです」、「紀雄先生、そのとおりです。今の話を聞いてその決意を固めました」。知行合一を実現する時がきた。(読者に感謝)