人生意気に感ず「五輪まで半年。パラリンピックの意義。平和を実現するために」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「五輪まで半年。パラリンピックの意義。平和を実現するために」

◇今日24日、東京五輪まであと半年になった。日本で開かれる56年ぶりのスポーツの祭典は様々な課題を伴いながら正に秒読みの段階である。その課題とは何かを五輪の意義を踏まえて考えねばならない。

 五輪の本質は平和の祭典という点にある。だから政治的宣伝の場であってはならない。五輪の歴史を振り返れば、この本質に反して国威発揚に利用する事態が多くあった。今回の五輪にも黒い影を落とすロシアのドーピング問題などはその一例である。平和の祭典は公平で正義を示すものでなければならない。日本は平和と人間尊重を国是としいて掲げる国である。東京五輪を成功させるために日本が試されている。日本は未曾有の高齢少子化を抱え、五輪競技人口の減少に悩んでいる。そして、日本人の心は活力を失い貧しくなっていると指摘される事態が続いている。東京五輪は日本人が心を合わせて国難に立ち向かう舞台である。それは偏狭なナショナリズムを言うのではない。競技に参加する選手だけでなく国民全体が参加する意識を持つことで平和の祭典は目的に近づくことが出来る。

 同時に開催されるパラリンピックの意義は大きい。義手、義足、車椅子の人たちの躍動する姿に光りが当てられている。この光景は今社会を変えつつあることを感じる。障害ある人に対する差別と偏見が少なくなりつつあると思う。

 平和の祭典は人間尊重の場でなければならぬことを考えれば当然のことだ。私が関わる日本語学校(日本アカデミー)では多くの国々の若者が学んでいる。宗教と人種、肌の色も多種多様である。五輪は宗教も国境も肌の色も超えて行われる。それを日本でこそ成功させねばならない。成功に導くための最大の課題はテロと災害である。56年前と違う点はテロの時代に入っていることだ。首都直下型の大災害も近づいている。万一の時、群馬県の役割は重大である。前橋市長選が秒詠みとなったが五輪に関する課題を主張する候補予定者は少ない。山本市長は私と政策について話し合う中で、この点を熱く語った。「五輪はスポーツを教育として見つめ発展させる良い機会です。何かあった時の受け皿として前橋市の役割を果たします。赤城山を中心とした観光を躍進させる場です。前橋市政継続の中で五輪の成功を最大限活かします。先ず五輪成功のため全力を尽くします」と。(読者に感謝)