人生意気に感ず「駐日中国大使の発言。生きるに値しない命はない。市長選の大義」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「駐日中国大使の発言。生きるに値しない命はない。市長選の大義」

◇中国大使館主催の「日中友好新春の集い」に出た。都内のホテルの会場は飛行機に乗る時のようにチェックが厳重であった。世界情勢が緊迫している時、孔新任大使が何を語るかに私は注目していた。今月20日、群馬県日中友好協会の集いにこの人が出席することも私の関心度を高める要素であった。

 孔特命全権大使は重要なことをいくつか発言した。その第一は日中の友好が発展し新たな段階に入ったことである。その中で今年春に習近平氏が来日することは最重要課題だと強調した。その他私の胸に響いたことは、「中日友好の土台は民間交流にある」、「地方自治体の協力が重要」、「青少年の交流の重要性」などであった。これらは群馬県日中友好協会が発足以来、心がけてきたことである。20日の前橋における集いでは、これらのことを念頭に挨拶しようと思う。

◇この集いで、大使に続いて登壇した弁士は今日、イランが米軍にミサイル攻撃したことに触れた。報復の応酬は意外な方向に発展する恐れがある。私たちは大戦の勃発を警戒しなければならない。私は平和が累卵の危機にあることを痛感し目前の五輪パラリンピックを心配した。

◇この日の注目すべき出来事は相模原殺傷事件の初公判である。この事件の最大のポイントは植松被告の障害者観とこれを支持する一部の声である。被告は「意思疎通が出来ない人は有害」と信じている。生きるに値しない命と考えているのだ。この問題は高齢者や重度の障害者などにつながる。弱者の人権をいかに守るかは今日の最重要課題である。私はハンセン病を描いた「死の川を越えて」の中でナチスの思想につながる「生きるに値しない命」に触れた。

◇前橋市長選が刻々と迫る。争点がはっきりしない選挙と言われている。社会の存在がかかる重大問題が山積していることを考えると、これは候補予定者の責任ではないか。私は現実の重要問題に直接対応してきた現職にとって、この選挙はその信任を問う意味があると思う。この際、大いに政策の継続の意義を訴えるべきだ。

◇市長は「生きやすい前橋」を政策の中心に据えている。私たちはそこに光を当てたい。「生きやすい」の重点に、弱者を置くこと。そして、高齢者や障害者などの人権を守ることを大きく掲げることだ。

世は正に人権の流れの方向にある。選挙に求められる大義名分にしたいと私は決意する。(読者に感謝)