人生意気に感ず「誰も置き去りにしない。そのために世界、日本、私たちは連帯を」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「誰も置き去りにしない。そのために世界、日本、私たちは連帯を」

◇地球規模の開発が進み地球は益々小さくなる。人口は増え、地球船の定員は限界に近づいている。文明は破局に向かっているのか。田中正造の“真の文明は自然を壊さず人を殺さないものだ”という叫びが地の底から聞こえる。

 2015年に国連が打ち出した「持続可能な開発」の訴えは生き残りを懸けた人類の悲鳴として私の胸に響く。国連はこの中で、「誰一人置き去りにしない」を目標に掲げた。この目標は何を意味するのかを考える。第一に思うことは、格差と紛争と自然破壊が進む中で途方もなく多数の「置き去り」にされている人々の現実である。

 日本の社会でもこの現実の縮図が進みつつある。このことを私たち一人一人が自覚すべき時がきた。このことをある若者の集いで話すと反応があった。「パキスタンのマララ・ユスフザイやスウェーデンの女子高生グレタ・トゥーベリに日本の若者も習うべきです」。こう発言する若者たちの中に、山本市長の長男と長女の姿があった。家族が一体となって父の政策に共鳴して動く光景はさわやかに映る。私はグレタの言葉を思い出してかみしめた。「人々は困窮し死に瀕している。永続的経済成長なんておとぎ話はやめて」と16歳の少女は叫んだのだ。彼女の小さな胸には「置き去り」にされた人々の姿が焼き付いているに違いない。

◇このような状況は「前橋を語る会」のメンバーを衝き動かした。あるメンバーは言った。「市長が掲げる貧困、医療、高齢者対策は国連の置き去りなしや、グレタやマララの訴えと連動していることを訴えるべきだ」。他のメンバーが直ぐこれに応じた。「そうです。その点を明らかにし、市民が自覚することで市長の政策に魂が宿る」。これらの声を聞いて私は嬉しくなり大いに勇気づけられた。人類は一つ、そして世界は連動しているのだと実感する。

◇このような視点から市長の政策を改めて見つめる。「生活困窮世帯を対象とした子供への学習支援」、「がん、歯科健診等の充実」、「健康都市まえばしをもっと磨く」、「虐待ゼロへ」、「子どもを育てやすい前橋、不妊治療の応援」、「老後の不安をなくす施策として、自宅療養をサポートするおうちで療養相談センター」などなどである。そしてこれらを包んで方向性と力をつける合言葉が人間の尊重である。地方政治の役割と使命が益々大きくなっている。前橋市民が試される時だ。(読者に感謝)