人生意気に感ず「朝6時、市長と時代の原点を語る。私は選対事務長を引き受けた」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「朝6時、市長と時代の原点を語る。私は選対事務長を引き受けた」

◇昨日(19日)は大変厳しく、また充実した一日であった。「午前6時にある政治家に会う」と昨日のブログで書いたところ驚いた人がいたらしい。ある友人から「誰か、何事か」と電話。今はそれを書ける心境である。その政治家とは山本龍前橋市長であった。私はいつもより早く朝の行を済ませた。真っ暗な中のマラソンを終え、車を走らせて6時少し前に市庁舎に着く。約束したけどこんな時間に市長は大丈夫かという思いが胸の片隅にあった。建物の陰には未だ濃い闇が残っていた。その中に立つ人影は外套をまとった市長であった。4階の市長室は勿論誰もいない。会話は8年前の市長選に及んだ。目の前に一枚の資料がある。市長舎を黒い雲が覆う絵である。「懐かしいですね」、「今日、いろいろ課題を抱えていますがあれが原点でした」。こんな風に話は弾んだ。「お湯が沸いたようです」。市長は立って紅茶を入れてきた。紅茶を運ぶ市長の口元に静かな決意が滲んでいた。それを受け止める私の胸に令和2年の戦いが描かれつつあった。

◇令和元年は時代の大きな転換点であるが私にとっても重大な節目の年であった。10月末に満79歳を迎えたが、私の内には青年の血がたぎる。群馬マラソン10キロコースで満足の完走を果たし、岩櫃の不動の滝で2回の滝行に挑戦した、私を支えるものは戦後廃墟から立ち上がって生きて来た軌跡である。あの原点が今失われつつあるという思いがある。世界は激変しつつあり日本は「内憂外患」の危機にある。そんな中で目前に前橋市長選が迫っている。

◇私は、実は来る市長選の選対事務長を引き受けることになった。要請があった時、政治から足を洗った身と言って固辞したが、8年前の原点に立たねばならないという山本市長の決意に共鳴した。県都前橋への恩返し、そして私の人生の一つの決算という思いが背を押すことになった。目を閉じれば恩師林健太郎先生の姿が浮かぶ。私の初出馬の時、県民会館の集会で「歴史を踏まえた政治家になれ」と言われた。歴史の転換点に立って林先生の学恩に応えねばならない。

◇今月の「ふるさと未来塾」は明日21日。「ナポレオンの栄光と没落」を語る。ナポレオンは「人権宣言」を生んだフランス革命で頭角を現した。フランス大革命は人権の原点を築き近代社会の扉を開いた。「歴史とは何か」を語りたい。(読者に感謝)