人生意気に感ず「国語力の低下は心の危機。暴力団を許すな。はやぶさ2の巨大な一歩」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「国語力の低下は心の危機。暴力団を許すな。はやぶさ2の巨大な一歩」

◇日本の若者の「読解力」急落は重大事である。国際学習到達度調査(PISA)の結果が公表された。日本は読解力の分野で前回の8位から更に順位を下げて15位。これは何を物語るのか。文科省は事態を深刻に受け止め「長文を読み書きする機会の減少」が一因と分析している。15歳を対象にした調査であるが小中高全体の姿に違いない。子ども達の言語環境は異常である。彼らはどこでもスマホに熱中している。心の世界が機械に侵食されている光景に見える。小説、伝記、新聞などを読んでいる生徒の読解力は高いという調査結果が出ている。この傾向を食い止めないと大変なことになる。文科省は国語の授業の充実改革を訴えている。近年、日本人の心の貧しさが指摘されている。今回の調査は世界との比較の中でその現実を示したことになる。私の子どもの頃は冒険や探検の物語、そして偉人の伝記などに夢中になって胸をときめかせた。現在、子ども達の心の世界に広がるスマホの残骸を想像するとぞっとする。日本の危機を救う一つの糸口を国語の授業改革に求めねばならない。

◇暴力団の抗争が深刻である。最近軍用の自動小銃で組の幹部が射殺される事件があった。指定暴力団山口組と神戸山口組の抗争が日常化している感を受ける。法治国日本が犯罪集団の存在を許していること自体が本来はおかしなことである。兵庫県警は山口組と神戸山口組を「特定抗争指定暴力団」に指定する手続きを進めている。それに指定されると組員5人以上での集合、組事務所への立ち寄り、対立する組事務所近くでうろつくなどが禁じられ、違反すれば逮捕される。近年犯罪は減少傾向にあるが暴力団の存在は市民社会のガンである。巧妙に法の網をくぐって黒い影が広がるのを防ぐためにも、警察は毅然として暴力団の撲滅に当たらねばならない。

◇暗い世相の中での歓声である。「はやぶさ2」が帰りの途についたことで、相模原市の管制室は沸き立った。イオンエンジンの噴射が成功し約8億キロの旅が始まった。小惑星で得た資料は地球の成り立ちばかりでなく、生命の起源の解明にも繋がるという。ジャクサの関係者はリュウグウからのお届け物につき「大きな期待と少しの心配と共にお待ちください」とコメントした。宇宙への果てしない夢は緒に就いたばかり。しかし人類の巨大な一歩なのだ。(読者に感謝)