人生意気に感ず「貴州省からの報告。その1」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「貴州省からの報告。その1」

◇7日、貴州省訪問の第一日目。総勢28名は午前4時半頃前橋駅前からバスで成田へ向かう。バスの中で目を醒ますと朝日が美しい。上海蒲東空港までは2時間半。出発後間もなく雪を頂いた富士を見る。上海から乗り継いで次の空港へ向かうがこの空の旅も約2時間。驚いたことに国内線にも拘わらず警備の厳しさは異様な程だ。世界情勢が緊迫していること、そして中国国内も様々な問題を抱えていることを肌で感じた。手荷物検査の時、一員にトラブルが発生した。その人は同行の仲間からバッグを頼まれていた。そのバッグを開けろと命じられたが、持ち主の女性が別行動をとっていたため開けられないのだ。携帯もつながらないまま時間は迫るで、団長の私は冷や汗をかく思いであった。

◇眼下に見る貴陽市は想像の通り山国であった。その中で道路やビルの建設が進み、その活気が機上に伝わるようであった。後に貴州省は中国で最も成長率が高い所の一つと説明を受けた。私の名前を掲げた人たちが待受けていた。省政府の建物は厳めしく堂々としている。中国は歓迎上手の国であるが、この日の歓迎ぶりはさすがであった。私の隣りに席を占めた廬雍副省長は、群馬県日中友好協会と交流の覚書を前橋で交わした時の人。私が握手の時、「老朋友(ラオ・ポンヨー)」と言うと嬉しげであった。中国は一度会えば朋友であり、二度目は一格上の関係になる。私は挨拶で初めは中国語で語り後半の重要事項は通訳させた。中国語の部分では、現在日中両国の関係は増々重要であるから、日本は真の友人としての役割を果たしたいと強調した。日本語の部分では、今後の温泉事業への協力に触れた。

◇次々に出る料理は素晴らしい。辛いのと酸っぱいのが貴州料理の特徴である。また、52度のマオタイ酒はうまかった。酒に弱い私であるが杯を重ねても心地よかった。マオタイ酒の原産地は貴州省の遵義市である。トウガラシやドクダミの料理がでた。2003年に中国全土にサースが流行ったが貴州省ではこれが発生しなかったのはドクダミ料理の習慣のためとか。マオタイ酒は中国の国酒と教えられた。

◇貴陽市は省都である。山が迫る中で高層ビルが林立する。山とビルの組み合わせの光景は初めての体験である。私は中国の懐の深さを肌で感じた。「米中戦わば」という議論がある。中国は欧米の民主主義に挑戦している面がある。中国の覇権主義は世界をどう変えるのか。ニュースではトランプの苦戦が報じられていた。(読者に感謝)