人生意気に感ず「首里城炎上。大災害に備える国の総合力。育休の意味」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「首里城炎上。大災害に備える国の総合力。育休の意味」

◇31日の深夜、暗闇に浮き上がった紅蓮の炎に一瞬映画の場面かと思った。沖縄首里城が燃えている姿であった。数十台の消防車が出動と報じられた。火の勢いは激しく、手の施しようがないように思われた。正殿などは木造でスプリンクラーもなかった。7施設が焼失した。激しく炎上する光景を見て私は沖縄戦を想像した。首里城の地下には日本軍の司令部が掘られ、米軍の猛攻の標的となり焼失したのだ。特別の歴史を語る文化財が姿を消したことは残念だ。首里城祭が開催中であった。正殿が激しく燃えたらしく、出火の原因もそこにあったのかも知れない。今後の究明が待たれる。

◇今回の千葉県を中心にした大災害は台風15号で始まり21号の襲来で決定的の感を強めた。被災地の人からは「もう立ち上がれない」という声が聞こえる。緊急の課題は凄まじい現状から今後の対策を引き出すことだ。「備えあれば憂いなし」というシンプルな諺を活かさねばならない。「備え」のためには情報が何よりも重要である。停電が最も人々を苦しめたと思われる。近代生活は電気に支配されていることを改めて思い知らされた。停電に関する最大の課題は鉄塔倒壊である。60mを超える風速に鉄塔が耐えられないことが明らかになった。空前の60m台の風速時代に入ったのだ。

◇このような事態に対して経済産業省は有識者会議を開き、問題点を検証する。そこで提示されることが今後の災害対策の中心となることを考えると何が提示されるかは極めて重要である。

 この会議で示される次のような対策案が報じられた。①カメラ付ドローンの活用、②連携強化(電力各社・自治会・自衛隊など)、③鉄塔、電柱などの強化。これらは素人にも分かるもっともな対策である。新しい超災害は国の総合力で立ち向かわねばならない。科学の国、精神の国日本が試されている。これを実現する力の源泉は国民であるが、それを導く政治の役割は非常に重要である。

◇政府は男性の長期育児休暇を推進する方針である。私はこの政策が出生率向上に繋がると確信する。今や人口減少は日本の浮沈がかかわる最重要課題。私は、出生率は政策によって改善できると思う。大胆に予算を付け子育て環境を整えることが重要だ。予算措置とは直接関わらないが大規模な育休は子育て環境改善のための一環になるに違いない。統計は科学による予言である。それが示す悪夢を避けたい。(読者に感謝)