人生意気に感ず「フランス革命を熱く語った。憲法97条の歴史的意味。人権の碑と小学生」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「フランス革命を熱く語った。憲法97条の歴史的意味。人権の碑と小学生」

◇先日土曜日は「ふるさと未来塾」の日だった。「フランス革命第二回・恐怖政治の真実」の講義に力を入れた。テーマがテーマだけに疎かにはできないという思いがあった。丁寧なレジメをつくり全員に配布し、冒頭、私がそれを読みながら要点を解説する手法に効果を感じた。

 フランス革命は世界を変えた。「人権宣言」はそれまでの旧来の世界に別れを告げるものであった。恐怖政治は革命の危機に対し革命を守るための必死の姿であった。私の話はこのように進んだ。難しいテーマも工夫によって人々の胸に届くことを実感しつつ。

 話の大筋は次のような構造で示した。ルイ16世は行き詰った状況を打開するため170余も開かれなかった三部会を召集したが第三身分は疎んじられ、その改革の要求は入れられない。彼らはテニスコートに集まり国民議会をつくり憲法が制定されるまで解散しないことを誓う。いわゆるテニスコートの誓いである。シェイエスはパンフレットで訴える。「第三身分とは何か。すべてだ。いままで何であったか。ゼロだ」。一方民衆はアンバリッド(廃兵院)から武器を奪い、悪政の象徴バスチーユ牢獄を襲撃する。革命の勃発であった。革命の波及を恐れる諸国の君主は一斉にフランスに攻め込もうとする。これに対してフランス国内各地から義勇軍がパリに集まる。マルセイユの義勇兵は「いざ祖国の子らよ、栄光の日は来た」と歌った。これがフランス国家の起源である。このような状況下でルイ16世と妃マリー・アントワネットはオーストリアに逃れようとして逮捕される。これは最も反革命的行為であった。民衆は怒り、恐怖政治を進めるジャコバン派のロペルピエールらは王と王妃を処刑した。このような内外の危機の中で風雲児ナポレオンが登場する。次回はナポレオンを取り上げるつもり。しめくくりに日本国憲法97条に触れた。「この憲法が日本国民に保障する基本的人権は人類の多年にわたる自由獲得の努力の成果であって、これらの権利は過去幾多の試練に堪え、現在及び将来の国民に対し侵すことのできない永久の権利として信託されたもの」。ここに記される「過去の試練」にはフランス革命もその一つとして入ることを話した。

◇人権の碑の除幕式に草津小の子ども数人が参加してメッセージを読むことになった。子どもたちの参加の意義は大きい。何を語るであろうか。(読者に感謝)