人生意気に感ず「即位礼は憲法の象徴制を深める。19号は本県への警告。家庭トラブルの急増」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「即位礼は憲法の象徴制を深める。19号は本県への警告。家庭トラブルの急増」

◇即位の儀が内外に向けて盛大に行われたことにより、私は令和の扉が令和の意味にふさわしく開かれたことを改めて感じた。そしてお言葉を述べる天皇の姿に接し象徴の意味の重要さを考えた。憲法第一条は「天皇は日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であってこの地位は主権の存する日本国民の総意に基づく」と定められる。お言葉の要点は「国民に寄り添いながら憲法にのっとり、日本国及び日本国民統合の象徴としてのつとめを果たすことを誓います」である。

 今、日本は内憂外患の渦の中にあり正に国難の時を迎えている。これをどのように乗り切るかの鍵は憲法にある。そしてその一条は重要である。天皇の言葉にはその決意が窺える。上皇が度々被災地を訪れひざを折って国民を勇気づけた姿に象徴性が現われていた。今回のお言葉に「国民に寄添い」とあるのは上皇の姿勢を受け継ぐ決意を込めたものと思う。儀式が戦前の様式に倣ったことに多少の批判があるが、私は日本の文化を守る上で重要なことだと信じる。人口減少の日本に国際化の波が押し寄せている。外国人との共生の波に日本の文化が呑み込まれてはならない。

◇台風19号の惨状は本格的な災害の時代の到来を告げるものだ。被災し泥にまみれた人々の心には祝賀の思いが湧かないだろう。祝賀パレードの延期は妥当なことだと思う。

◇台風19号による死者は84人に達し行方不明者は9人にのぼる。追い打ちをかけるように南の海には21号が発生し列島に向かっている。19号が過ぎて、私の周りでは「やはり群馬が大丈夫だった」という声が聞こえる。しかし、それは誤りである。八ツ場が一夜で満水となったことを始め西毛地区で大きな被害が生じたことは、19号が「安全神話」に警鐘を発したものと受け取らねばならない。

 昨日、私の知人宅で家庭内トラブル(DV)があり、数人の警察官が訪れ立ち会った。私は女性から相談を受けた。家庭のトラブルは今日の社会の混乱を象徴し、そこから離婚が多発し、犠牲になる子どもたちが増えている。何とかしなければならない。この度、県は女性のための電話相談室を充実させるため、男女共同参画センター内の常駐相談員を増やす。増え続ける女性の相談に対応するためだ。他機関との連携により成果をあげることを期待したい。(読者に感謝)