人生意気に感ず「人権の碑大詰めに。八ツ場の満水をスケッチ。中国人と釣り」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「人権の碑大詰めに。八ツ場の満水をスケッチ。中国人と釣り」

◇草津楽泉園の「人権の碑」の事業が大詰めを迎えた。19日、最後の実行委員会が開かれ詰めの作業を行った。開会前に碑の現場に立ち寄るとコンクリートの基礎がつくられ着々と準備が進んでいた。除幕式の次第等の詰めを行った。除幕式の場はスペース的に限られているので、そこに参加する人は来賓、主催者、元患者の方々である。現在多くの方々が参加の通知を寄せておられるが、その多くの人のために集会室に席を設けた。除幕の場とは7~800メートルの距離がある。集会室の大型スクリーンで除幕式の様子を見られる工夫をした。除幕のセレモニーの後は集会室がそのまま祝賀の場になる。多くのお手伝いの方々の役割分担の打ち合わせが大変であった。この「人権の碑」が提起する波が全国に及ぶに違いない。ことはハンセン病に限らない。差別と偏見は様々な形で起こり絶えることがない。そこに一石を投じ新しい扉を開きたいという悲願がある。碑文の中に「人権のひろば」という文言が刻まれるのはこれを意味する。

◇私にも大切な役割がある。碑の建設に温かい心を寄せられた方々は800名に及ぶがこの方々に小冊子・栞(しおり)を贈ることになった。私はその編集を任せられた。来月7日、訪中の旅に出るがその前に仕上げるために懸命である。この小冊子「人権の碑―納骨堂からの遺言―」にこの事業の全てが凝縮されていると思える。非力ながら後世にのこすものをと心掛けている。

◇この日、会議の帰途「お福の店」に寄った。お福さんはダム建設の前、温泉街に通じる坂の登り口で土産品屋を営んでいた。お福さんの名で有名なこの人と私は懇意であった。この店はダムを見下ろす位置に移ったが、お福さんの元気は変わらない。90歳と7カ月を迎えたが満水のダムの光景を心待ちにしていた。台風19号は意外な結果をもたらした。一夜明けたら目の前に満水の湖面が忽然と姿を現したのだ。信じられなかったと語る。下流のファンからダムのおかげで助かったという声が寄せられたという。私は移動し、八ツ場大橋と展望台から三枚のスケッチを描いた。

◇20日、中国帰国者のマス釣り大会に出た。太公望の故事にうかがえるように中国人は釣り好きである。県の援助の下に続いている。人々は激動の日本社会に溶け込もうとしている。釣りは日頃のストレス解消に有益。好天に恵まれた。(読者に感謝)

毎日新聞第二回は26日付