人生意気に感ず「不動滝で水行敢行。脳を活性化させる不思議な力。八ツ場ダム湛水」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「不動滝で水行敢行。脳を活性化させる不思議な力。八ツ場ダム湛水」

◇28日、岩櫃山麓の不動滝で滝行を行った。前回(7月28日)に続いて2回目である。前回は直前の台風6号の影響で濁流が轟音で落下していた。その様は怒れる竜が岩を噛み吼えるようで恐怖を感じた。私は凄い水圧によって滝壺に押し込められてしまったのである。人生初の体験は私に多くの収穫を与えた。落下する水が脳髄に与える刺激には格別の何かがあると思った。何十億という脳細胞はほとんど使われていないが、滝行はその未開拓の脳細胞に呼びかけるものがあるのかもしれない。滝に打たれた後は実に爽快で脳が新しく入れ替わったかのように感じた。以来私は毎朝7杯のバケツの冷水を浴びている。朝実行の項目に一つ加わったのである。

◇かくして2回目の滝行に臨んだ。この日は不動堂の例大祭の日に当たっていた。滝を見下ろす位置に立つ不動堂の扉は開かれ、多くの燈明が輝き、御本尊の仏像を見ることが出来た。本尊を囲んで座る人々は不動堂を守る役員たちであろう。私たちの滝行がこの例祭の一環として一役買っていると感じた。人々は、フンドシ姿で堂前で手を合わせる私たちに好意の視線を送っていた。

 午前11時を迎えた。滝の回りには多くのアマチュアカメラマンがカメラを向けている。落下する滝の姿は7月のそれとは一変していた。白い飛沫をあげて落下する水流は神秘な竜に見える。浅川師に合わせ「南無不動明王」を7回唱えた。私は家族や縁ある人たちの安寧を祈った。落下する滝の真下に立つと轟音と頭を打つ水の衝撃で頭の中は空になり、唯必死で南無不動明王を叫んだ。

 私は2度滝行を達成し、滝行が私のものになったことを実感できた。78歳の人生で得た新たな成果であった。この日、注目すべきことがあった。地元東吾妻町の2人の中学生が滝行に参加したのだ。2人の少年は水に足を入れて手を合わせた。今回は予行練習であり、来年は裸になるという。少年のフンドシ姿は楽しみである。子どもたちが滝行に参加することには今日の世相の中で特別の意味がある。帰途、渋川の牛肉専門店で食べた400gのステーキが実に美味しかった。我の胃袋も活性化していたとみえる。

◇この日吾妻川沿道を走り八ツ場ダムの湛水を思った。巨大な城塞が上流に完成しつつある。浅間が眠りから醒める日のことも脳裏をよぎる。(読者に感謝)