人生意気に感ず「敬老会と超高齢社会の行方。豚コレラの恐怖。ボランティアの救い」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「敬老会と超高齢社会の行方。豚コレラの恐怖。ボランティアの救い」

◇15日は各地で敬老会が行われたようだ。日本は世界に冠たる超高齢社会である。人の寿命が長くなったことに改めて驚く。かつて100歳はごく稀な存在であったが今日は普通の長寿の一環になりつつある。15日の時点で100歳以上の県民は1,254人。全国では71,238人である。そして県内の最高齢はなんと112歳である。人間の寿命はどこまで延びるのであろうか。この長寿は医療を含めた生活環境の改善の結果である。その中で、平和は重要な要因である。かつて、「人間50年」と言われたし、戦争の時代には多くの若者は20代で世を去った。

◇高齢時代の課題は健康長寿の実現である。ただ息をしているだけでは幸せではない。県内100歳以上の1,254人のうち、心身共に健康な人はどのくらいおられるのか興味

が湧く。

 日本の社会は今、老木が朽ちるように元気を失いつつある。ある推計では2025年(令和7年)に認知症患者が700万人規模に達する。また中高年の引きこもりは現在100万人を超えると言われる。この危機を回避するためには大胆な改革が不可避であるが、なかなかできそうにない。何か大きなきっかけが突然起きて日本社会が生まれ変わるより他に道はないのであろうか。かつての歴史はそれを示している。

◇豚コレラの拡大が止まらない。13日、隣県埼玉に発生した。秩父市の養豚場で発生し埼玉県は678頭を緊急に殺処分した。この事実は危険が群馬に迫っていることを示す。養豚場で発生したのは岐阜・愛知・三重・福井・埼玉の5県。秩父市の養豚場から出荷された豚から異常が発見され、感染の疑いが指摘されている。次は群馬と思わねばならない。群馬県は養豚農家に消毒の徹底を呼びかけた。ウィルス拡散の主因である感染した野生イノシシは長野・富山・石川の3県でも見つかっている。多産のイノシシは、農作物にとっても脅威であるが、今その脅威は新たな存在になった。子連れのユーモラスな軍団のためにもウィルスの早期撲滅を実現しなくてはならない。

◇千葉県の停電の被害は発生から一週間になるが未だ納まらない。明日は我が身と思って備えねばならない。救いを感じるのはボランティアの活躍である。3連休の中、続々と駆け付けている。阪神大震災はボランティア元年と言われ、社会に大きな変化を起こした。他人の不幸を顧みない自己中心の中で一条の光を感じる。(読者に感謝)