人生意気に感ず「アマゾンの炎は地球の危機。香港市民の恐怖。ハンセンの差別の根」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「アマゾンの炎は地球の危機。香港市民の恐怖。ハンセンの差別の根」

◇アマゾンが燃えている。衛生がとらえる赤い炎は正に地球が燃えている姿である。ブラジル熱帯雨林の火災は今年1~8月で、約4万7000件。正に異常である。広大な地球規模の森はCO2を吸収しO2生み出し、「地球の肺」と呼ばれている。地球の肺は「人類の共通財産」である。

 この森林火災の増加に拍車をかけているのが開発優先政策である。ボルソナロ・ブラジル大統領は森林保護より農地の拡大を訴える。ブラジル国民はこの地球の危機に対してなぜ立ち上がらないのだろうか。香港の民衆は民主主義の危機を訴えて中高生までがデモをしている。ブラジル国民の民度が問われている。

 私はアマゾンのジャングルに入ったことがある。あの無限と思われる緑の宝庫が紅い炎に包まれている。多くの動物の逃げる姿を想像する。制御できない炎は動物ばかりでなく私たち人類を追い立てている。開発優先は目先の利を追う姿である。大統領の自国第一主義が批判を浴びている。トランプ大統領はアメリカ第一を叫び強引な横車を押して世界の秩序を乱しているが、ブラジルの森林火災の炎はブラジル第一主義を象徴する姿である。

◇香港のデモは止まらない。中学生高校生までが立ち上がっている。彼らは「お父さんお母さんの支持を得ている」と語っている。

 香港は自由主義と社会主義の接点として火花を散らしている。長い間、民主主義の元祖イギリスの下で自由を享受してきた香港市民は恐怖を肌で感じている。権力に逆らうことで権力の中にからめとられる恐怖だ。条例改正はそれを可能にする。市民の脳裏にはあの天安門事件がある。市民の人権は人類の人権である。トランプは中国を批判しているがアメリカ第一を掲げ人権への配慮に欠けるトランプがかかげる拳には迫力がなく説得力がない。人権の国日本の国民が学ぶべきことは大きい。

◇昨日Eテレでハンセン家族訴訟の再放送を見た。現在進行中の草津楽泉園の「人権の碑」でいつも顔を合わせる徳田弁護士が語っていた。衝撃だったのは原告に加わったことで妻に離縁された人のこと。妻は子どもを連れて家を出た。原告の母はこの嫁に土下座までしたが追い払われ、孫にも会わせてもらえない。長い間の国策が差別と偏見の「社会構造」をつくったと徳田さんはしみじみ話す。人権の碑はこの「構造」を動かそうとの悲願に基づく。(読者に感謝)