人生意気に感ず「リンカーンを熱く語った。ゲチスバーグの戦い」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「リンカーンを熱く語った。ゲチスバーグの戦い」

◇「今回は最もわくわくする歴史の物語をします」。27日「ふるさと未来塾」の冒頭、私はうきうきと高ぶる気持ちを抑えて語った。テーマはリンカーン大統領。民主主義とアメリカの道徳を掲げて南北戦争を戦い抜きアメリカ分断の危機を救った。初めに紹介した映像は粗末な丸太小屋である。リンカーンはケンタッキー州のこの丸太小屋で生まれ、正規の学校教育もほとんど受けず第16代の偉大な大統領になり56歳で暗殺された。ストー夫人の「アンクルトムの小屋」の主な舞台もケンタッキー州から始まった。「塾」では、南北戦争に大きな影響を与えたということで、この物語も取上げた。少年の頃、リンカーンはミシシッピー川を下りニューオリンズに行き、そこで黒人奴隷が競売にかけられ物として売買されている現実を見て衝撃を受けた。北部は工業地帯で良質の労働力を求めて奴隷制に反対し、これに対し南部は綿花、タバコなどの大農国を支える奴隷労働力を必要としていた。リンカーンは当初奴隷制反対よりも国家が分裂することを最も恐れていた。リンカーンが大統領に当選すると南部は南部連合国を結成し南北戦争が始まった。戦局は当初南部有利に展開する。リンカーン大統領は戦争が進む中で「この戦いはアメリカの道徳が問われている」と強く主張して、遂に奴隷解放宣言を決断した。今回の「ふるさと未来塾」のクライマックスはゲチスバークの戦いであった。この最大の激戦で南軍のリー将軍は敗走する。ゲチスバーグに於ける大統領の演説は簡潔で胸を打つ重要なものであった。壇上で両手を広げて演説するリンカーンの絵を紹介しながら私は演説のポイントを示した。「この戦いは民主主義というアメリカの大胆な試みを守りぬくための戦いなのです。1776年我々の父祖は新しい国家を築きました」。ここで私は1776年の独立宣言の要旨を説明した。リンカーンは続けて強調した。「この戦いはそのような国家が生き残れるかどうかを試す戦いなのです」。そして最後に、リンカーンは私たちにも深く関わる重要な言葉を述べた。「この神の国に新たな自由を生み出しましょう。そして、我々人民の人民による人民のための政治を地上からなくしてはなりません」。この「人民の・・・」の部分は日本国憲法の前文に結実している。

『ふるさと塾は私が大学で学んだことを社会に還元するためのボランティア活動です。新しい会員の参加を求めています』(読者に感謝)