人生意気に感ず「楫取素彦の映画、日中総会倪参事官の講演」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「楫取素彦の映画、日中総会倪参事官の講演」

◇11日は充実した一日だった。楫取素彦の映画鑑賞会、中国大使館参事官との会食、日中友好協会総会と続いた。参事官の講演は好評であった。映画は法人会女性部の人たち百人以上が観た。映画・「楫取素彦物語」はヒューストン国際映画祭でグランプリを得た。私は冒頭の挨拶で楫取が廃娼で金字塔を建てたと言われるゆえん、人権と女性などについて話した。

◇私は会長としての挨拶で、米中対立の中で日本の果たすべき役割の大きさを話した。日本と中国は有史以来の深い関係にあり、またアメリカは運命共同体ともいうべき存在である。日本は東洋西洋両文明に根を下ろしている。現在世界の平和にとって必要なことは両文明の補完と調整を図ることであり、それを成し得るのは日本のみという信念を私はもっている。このことを意識しながら私は日本の役割を話した。そして、群日中は平成25年3月、日中両国が最悪の状況下で船出したこと、国同志は険悪でも民間の交流がそれを乗り越える上でいかに重要かということを経験に基づいて語った。民間の交流の重要さについては倪健(ニージェン)参事官の考えと共通するものがあった。

 私の挨拶に続いて行われた参事官の講演は符合するかのように人々の胸に届いたに違いない。

◇倪健(ニュージェン)参事官は国会、政党担当ということもあって話が現実的で説得力があった。参事官は「日中は新しい時代に入った。民間は意識の改革が必要」と訴え次の点を強調した。「中国の観光客は東京に集中している。民間が理解し合うためには観光客を全国に広げるべきだ。そして、買い物のツアーで終わらせるのでなく、これを利用して交流を図るべきだ」と。この点は先日、孔中国大使が着任のレセプションで、出来るだけ日本各地を回り、日本を良く知りたいと語っていたことと通じるに違いない。

 また、参事官は中国共産党を理解してほしいと語った。伝統的共産党と違うことも述べた。私には、世界に飛躍する現在の中国の真実を訴えようとしていると思われた。私はあの天安門事件の惨状と最近の香港の民主化デモを想像しながら聴いた。「中国の制度は中国国民が選んだ道です」、「習主席が来年天皇を訪問するのは日本を尊敬することを意味します」という言葉も私の胸に響いた。実りある会だった。(読者に感謝)