人生意気に感ず「アンクルトムとリンカーン。天安門事件。参院選。若者の変化」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「アンクルトムとリンカーン。天安門事件。参院選。若者の変化」

◇毎週水曜日朝の講義「へいわ845」は今週94回に達した。このところ「アンクルトムの小屋」を続けているが百回で区切り、次は「リンカーンと南北戦争」の予定。これらの流れは平和と人権の理解に不可欠である。ゲチスバークに於けるリンカーンの演説「人民の人民による人民のための政治」は日本国憲法を支える一つの理念になっている。

◇今月の「ふるさと塾(29日6時半)」は「天安門事件」に焦点を当てる。この事件は中国の実態を知る上で重要である。中国はこれによって国の方向を大きく変えた。人権と平和の上で世界の信用を失った。最近の香港の大規模デモと結びつけて考えたいと思う。

 合わせて注目すべきはアメリカの動きである。その傍若無人ぶりに世界が振り回されている。米中共に自国第一主義を掲げ世界は混乱の渦中にある。この中で日本の役割は増々重要である。7月11日には群馬県日中友好協会総会が開かれる。

◇激動の社会状況下で参院選が迫る。7月4日公示、21日投開票である。安倍首相は「安定した政治の下で新時代への改革を進めること」を掲げる。首相が訴える「安定した政治」と「新時代への改革」の意味を有権者は深く考える必要がある。日本が現在、世界政治の舞台で存在感を示しているのは、長期政権で政治が安定しているからだ。米中の対立は深刻である。間に入った日本は、東西文明の激突を調整するための極めて重要な役割と使命を担う。これに応えるのは安定した政治力である。今回の参院選でこの力を低下させてはならない。

 また、日本は高齢化問題を初め日本の浮沈がかかった難問を抱え、これには改革が不可欠である。主権者である国民は国政に対して意思表示しなければならない。元気を失ってしぼんでいく日本の現状を私は憂う。ムードに流されて一票を投じることは避けたい。

 このような時代の先を託せそうな候補者が見られそうにないのは悲しいことだ。年金、憲法は重要である。中国・米国はこの選挙の行方に重大な関心を寄せている。

◇高崎の女子生徒監禁事件に衝撃を受けた。若者の心に地殻変動に似た変化が起きているのか。容疑者は一見するとまともな教員である。実態には謎の部分がある。容疑者につき知人は冷静で真面目と語る。病が広がる社会で人間の生き方が問われ、若者の生きる力が問われている。(読者に感謝)