人生意気に感ず「日中友好協会理事会で。元次官の犯罪は悲し。人権の碑」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「日中友好協会理事会で。元次官の犯罪は悲し。人権の碑」

◇30日の群馬県日中友好協会の理事会で、私は前駐日大使夫妻には特にお世話になったことに触れた。程永華前大使は異例な在任期間であったが、それには汪婉夫人の支えも大きかったと思われる。夫妻は大変な親日家で、日中間に厳しい波風が立った時によくその任務を果たされた。汪婉夫人は東大の大学院で歴史を研究したことからも窺える深い教養をもって日中の文化交流に力を入れておられた。私が企画・原作をし、櫻井顕さんが監督をした楫取素彦の映画を中国大使館で上映したことは懐かしい思い出になったが、これも汪婉さんの計らいで実現出来たのである。これら夫妻が築いた日中の絆を大切にして今後に繋げたいということも私は強調した。

 程永華氏の後を継いだ新大使孔鉉佑(こうげんゆう)氏は、30日に着任した。前大使の時の成果を今後に活かすためにも新大使と会わなければならない。事務局が調整することになっている。

◇元農水省次官の長男刺殺容疑事件は悲しいことだ。長男は引きこもり状態だったと言われる。家庭内暴力のことが報じられ、父親である元次官の背にも暴行を受けたあざがあるとか。事実は小説より奇なりという。ここに至るまでに親子それぞれに大変なドラマがあったに違いない。川崎の無差別大量殺傷事件がきっかけで、いわゆる「引きこもり問題」が噴出した。孤独でひっそり暮らしている人に罪はない。中高年の引きこもりは、政府の発表では61万人と言われるが、専門家によれば200万人を超えるらしい。憲法は、全ての人が幸福を追及する権利を有し、健康で文化的な生活を営む権利を有すると定める。高齢化が増々加速し、認知症患者が増えることと合わせ、日本は全体として滅亡に向かっているのだろうかと考えてします。政治は無策に見える。豊かな社会に於いて格差が広がっている。豊かな社会の格差は妬みを生む原因である。物の豊かさは人の心を貧しくする。

◇3日、草津の栗生楽泉園で「人権の碑」建設委員会があった。会を重ねて大詰めに近づいている。この日は碑を設置する場所と除幕式の日程を決めた。碑は納骨堂の前に、除幕式は11月8日の予定である。簡単な冊子を作ることも決まった。地獄のような中でもがいた人々の姿は私たちに無限の勇気を与えてくれる。孤独で苦しむ人々にハンセンの事実を伝えたい。(読者に感謝)