人生意気に感ず「留学生の授業とイエローカード。日中友好協会の理事会」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「留学生の授業とイエローカード。日中友好協会の理事会」

◇27日、月1回の留学生合同授業・「人間塾」を行った。受講生が多いこと、日本語の理解に差がある人々等で、これまで苦労してきた。前回あたりから変化がみられるようになったのは、イエローカードの効果である。おしゃべり、居眠り、スマホ等30数項目の注意事項及び数項目の「善行」を設けた。該当者には学籍番号と該当項目番号を記入してカードを切る。結果は登録されて就職や入管の資料に結び付けるシステムである。私は「善行」のカードを多く切った。

 27日の授業内容は、その前半は、「令和」の初めの儀式を材料にした。元号の由来、即位、退位、天皇、皇后、上皇等の紹介やエピソードをパワーポイントを使い、ホワイトボードに記載しながら語った。留学生は皇室関係に強い興味をもっていた。

 カードは、例えば次のように使った。「元号は今回初めて日本の古い書物の中から採用した。その主な書物とは、古事記・日本書紀・万葉集で、令和は万葉集の言葉でした」。これらはそれぞれどのような書物であるかを話し、暫くしてから「皆さん、元号を決める資料として、私は3つの国書を説明しました。それは何であったか、またそのうちのどれから令和は選ばれたでしょうか」

「ハイ」と手をあげて正解を示したのはネパールの女子留学生だった。私が笑顔で頷くと大きな拍手が起きた。彼女は私の手から嬉しそうにカードを受け取った。かつて、激怒して「国へ帰れ」と叫んだことが嘘と思えるような瞬間で私は疲れを忘れていた。

 後半は令和の時代に日本が直面する深刻な課題として、人口減少・高齢化・認知症について話した。認知症患者は近い将来700万人に達すること、認知症とは何かを私が身振りで苦労して説明すると留学生たちは真剣な表情で耳を傾けた。「これらの結果として、現在直面することは人手不足です。皆さんがアルバイトするコンビニも24時間の営業は難しくなってきました」。この話に頷く顔があちこちに見られた。私は高山村のセブンイレブンに出かけて行ってそこで働くスリランカの女性留学生に善行カードを切った話を紹介した。私の授業は歴史や文化を教え日本を深く理解させることを目的とする。

◇今日は、日中友好協会の理事会が行われる。トランプ大統領の余韻が残る中の会議である。(読者に感謝)