人生意気に感ず「トランプ大統領が大相撲に。そして令和天皇に会う意味」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「トランプ大統領が大相撲に。そして令和天皇に会う意味」

◇トランプ大統領が25日、大統領専用機で到着する。この来日には特別の注目が集まっている。まず、令和天皇に即位後、外国首脳として初めて会見することだ。両陛下は即位後の大仕事として緊張されるだろう。トランプは新しい象徴天皇に接しどのような感慨を抱くであろうか。

 また、大統領は今行われている大相撲の千秋楽を観戦する。ここでは米国政府特注の賞杯を優勝力士に自ら授与する。巨漢である大統領が土俵に上がる姿に注目が集まるだろう。相撲界にとって前代未聞の出来事は力士たちに刺激を与えているのではないか。

 アメリカ人が日本に来て力士を見た出来事として1854年(安政1)のペリー来航時の記録がある。幕府は日本人の力を少しでも誇示するために裸の巨漢力士に俵をかつがせたりした。あれから165年が経過して、大統領が自ら土俵に立って優勝杯を与える。この間両国は太平洋戦で多くの命を失った。それを乗り越えて日米同盟がある。大統領の大相撲観戦は日米の絆の健在さを示す意味もある。

◇天皇制も大相撲も日本の伝統文化である。トランプ大統領は宮中で天皇と会い、大相撲の土俵に立って日本の伝統文化について何を感ずるであろうか。中国が超大国として米国と覇権を争う時代になった。その間に立つ日本の役割は増々重要である。そして日本の役割を支える重要な柱の一つは伝統文化である。日本は中国との間で有史以来の絆を育んできた。日中を結ぶものは脈々とそして連綿と続く東洋文明であり伝統の文化である。明治以来日本は西洋の仲間入りをしたが、このことは変わらない。今世界の平和の上で重要なことは東西両文明の共存である。一方の文明が世界を支配することはあり得ない。日本は両文明の間にあって特異な立場に立つ。両文明を媒介し補完させることは日本のみが成し得ることだ。トランプ大統領は宮城に入り天皇に接し、日本の伝統文化の意味を肌で感じるに違いない。

◇安倍首相とは拉致問題が話し合われ拉致被害者の家族とも会うという。拉致問題は人権侵害の極致である。人権の国アメリカは拉致を自らの問題と考えるべきだ。北朝鮮は今、歴史的な干ばつに襲われ多くの国民は飢えに直面しているといわれる。拉致問題を解決する正に正念場である。安倍政権にとっても正念場なのだ。(読者に感謝)