人生意気に感ず「福田元総理を訪ねて。初茶会は建国記念日に」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「福田元総理を訪ねて。初茶会は建国記念日に」

◇12日、上京し赤坂の事務所に元総理福田康夫さんを訪ねた。要件は二つ。一つは草津楽泉園内に建立が進められている、ハンセン病で亡くなった人々を慰霊し同時に差別と偏見をなくすことを目指す「人権の碑」に関する報告である。多くのメディアが報じてくれた効果は大きく、そして問題がハンセン病ということもあって、予想以上の反響を呼んでいる。寄付も順調に集まって、この分だと目標額に到達する可能性が出てきた。碑文もほぼ大筋が決まり、年内の完成は予定通り実現しそうである。私たち実行委員が喜んでいるのは、金額もさることながらハンセン病と関係がないと思われる多くの方々から碑建立を励ますメッセージが寄せられていることである。福田さんには寄付金の集まり状況を説明し、同時に全国から寄せられたメッセージをお見せした。それらに目を通した時の福田さんの表情は「うーむ」といった感じで思いを深めておられた。

 福田さんはハンセン病訴訟で大きな役割を果たされた。かつて官房長官だった時、時の総理小泉さんと共に「控訴せず」という大変な決断を下された。ハンセン病の人たちの霊が安らかに眠ることに福田さんは改めて深い感慨にひたっているに違いない。全国から寄せられるメッセージに対しても自分の決断に応えてくれているという思いがあるに違いない。「私も寄付をします」と言っておられた。

◇11日、私は大きな茶会に出た。年に一度の初茶会である。各界の人々と美しい庭園をながめながら話を交し、席を移しての主人の話に、歴史ある茶会の世界に引き込まれ、しばし浮世のことを忘れた。戦国の人々も、茶を親しむことでしばし血生臭い現実から遠ざかり命の洗濯を大事にしたのであろう。この日の濃茶の味は一段と胸の奥に落ちていくようであった。一見平和な現代は、大変な乱世なのだと茶をすすりながら思った。日本の歴史を振り返るには良い機会と思っていたら、ある国会議員がこの場にふさわしい建国に関する挨拶をした。11日は建国記念日である。かつては神話に起源をもつ紀元節だった。昭和15年神武天皇即位から2600年とされる。私の誕生は昭和15年でこの年生まれには「紀」の字がつく名の人が多い。新憲法の時代になり国家の起源が神話に基づくのは良くないということで紀元節は廃止となり、国を愛する心を養う趣旨で建国記念日となった。現在、民主憲法の下で国を愛する重要性が増している。(読者に感謝)