人生意気に感ず「平成が終わる。新しい年の期待と不安。忙中閑、秘湯に入る」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「平成が終わる。新しい年の期待と不安。忙中閑、秘湯に入る」

◇師走である。平成が終わる。天地とも平和が達成されるという願いを込めた元号であった。平成の終わりと共に天地の平和もその先行きが怪しくなってきたと思えてならない。

 平成に入って間もなく(6年後)、阪神大震災が起き、そのまた6年後に東日本大震災が起きた。日本列島は地震の巣と言われるが、天の摂理が働いて地震の巣がにわかに目を覚ました感がある。東日本大震災は災害の時代の序曲に違いない。天は警鐘を発するように内外各地に地震を起こしているが私達は慣れっこになってしまった。殊に群馬県は安全神話にあぐらをかいている情況である。

 しかし、「災害は忘れた頃にやってくる」。しかもそれは必ずやってくる。来年は新元号の年であるが、新しい時代は荒れた世になるのではないか。首都直下型、南海トラフ型は出番を待っているに違いない。

 心配なのは地震や津波だけではない。地球温暖化による異常気象は恒常化してゲリラ豪雨や土砂崩れは更に酷くなることは必然である。天界だけでなく人間界にも大きな変化が起きている。親殺し、子殺し、金のため、不倫の末の人殺しと毎日のニュースには誰も驚かず、日本列島は白骨列島に化している。

 昔から政治の乱れと天変地異は不思議と符合する。トランプ、プーチン、習近平、金正恩等これらの人々が、皆自国第一を主張しあっている。最近、父ブッシュが亡くなったが世界を理念で指導する人が存在しない。危険なナショナリズムの波はヒトラーの再来を懸念させる。除夜の鐘が近い。ゴーンという響きは煩悩を静める音だが、多くの人は聞く耳を持たない。

◇忙中閑ありという。私はしばしば高山村へ行く。豊かな自然と温かい人情が残っている。この情況と溶け合うように秘湯が存在する。秘湯も有名になると秘湯でなくなるのは残念であるがいくつかあるうちの一つ、大塚の湯はまだ秘湯の姿を保っている。先日ゆっくり、私としては長い時間楽しんだ。30度ちょっとの「ぬる湯」として知られる。稜線を重ねた山々、その麓の農家には赤い柿が豊に実をつけている。目の前の光景は忙しさに追われる私の心をいやしてくれる。人間には心の充電が必要だと思った。過疎が進み、いやしの里が消滅の危機にある。日本人は時には走るのを止め、雑踏から抜け出してぬる湯につかる必要がある。(読者に感謝)