人生意気に感ず「嵐の中のみなかみ町。不気味な座間事件起訴」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「嵐の中のみなかみ町。不気味な座間事件起訴」

◇みなかみ町が嵐の中にある。前田町長は町議選に大敗した。セクハラ問題で町議会から不信任決議を受けていた。町議選では定数18のところに29人が立候補。現在、地方自治体は立候補者が少なくて選挙にならない所が多い。みなかみ町の今回の状況は町民が町政に危機感をもった結果である。前田町長は県庁に出向いて記者会見を行った。町長は町議会に辞職願を出した。これから町長選が行われるが前田町長の去就が注目される。セクハラ問題で世論の袋叩きにあっている。私は町議選の前に電話して、この人の考えを聞いた。セクハラ問題については高崎のある弁護士を頼んで訴訟の場で決着をつけると決意を語っていた。

 私は県会議員の時、中小企業同友会の若者たちと力を合わせて群馬県中小企業憲章の案をつくり県議会に提出し成立させたことがある。この時、勉強会に参加していた若者の一人が前田氏であった。政治家の公私に関わる問題での決断は難しい。

◇座間事件で東京地検は容疑者を起訴した。男女9人を殺して切断した。容疑は強盗強制性交殺人と強盗殺人、死体遺棄・損壊の罪。かつては強盗強姦殺人といったが、強姦の罪名が強制性交となったため、強盗強制性交殺人という長い罪名となった。強盗殺人犯が「強制性交」を犯し、その上殺人まで犯したのだ。

 不可解な猟奇事件である。当然、責任能力が問題になった。自分がやろうとしていることの意味を理解しながら敢えて踏み切った点に責任を問う根拠がある。それは、実行時の精神状態にかかる。起訴は、責任能力があるという鑑定結果に基づく。

 起訴状によれば、自殺志願者の8人の女性を誘い出し、乱暴した上ロープで首を絞めて殺し、現金を奪った。被害女性の中には邑楽郡の女子高生もいた。白石被告の人格は全く不可解である。捜査関係者はこの被告につき「生への執着が感じられない」と話す。この事件は果てしない闇につながっているようだ。多くの若い女性がツイッターで自殺を志望するとは何を物語るのか。8人の女性の背後には同じように死を考える若者が無数にいるのではないか。病んだ現代社会はどこに向かうのだろうか。公判に現われる事実を通して真相を知りたいと思う。

◇北海道地震の死者は41人となった。首都直下、南海トラフと巨大な闇が立ちはだかる。(読者に感謝)