人生意気に感ず「山根会長の辞任に思う。東京医大入試不正の闇。長崎の日」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「山根会長の辞任に思う。東京医大入試不正の闇。長崎の日」

◇ボクシングの山根会長が辞任した。特異な風貌と言動は前世紀の遺物という感がする。良きにつけ悪しきにつけ会長は、その会のイメージをつくる。ボクシングは闘争本能をむき出しにした殴り合いで、私にはルールのある喧嘩にみえる。ボクシングは会長が品格を示すことで健全なスポーツの姿を示せるのではないか。日本に限らず世界的に見ても手に負えない不良少年がボクシングにより救われる例は多い。山根会長のイメージは暗黒街の人物そのものである。ボクシングに品格を与えるどころかその逆である。私はボクシングに純粋に打ち込む熱血少年を気の毒に思う。

◇山根会長は大きな組織に君臨する身でありながら余りに浪花節的でまた劇画的である。嫁(妻)に言われて決意したと肩を震わせ涙ぐむ姿は公私混同も甚だしい。このボクシング界の今回の事態は来るべきもの、起こるべきものが出現したのである。ボクシング界が一新することになるだろう。週刊誌で山根会長の黒い過去が暴かれている。マスコミが一斉に哀れな老犬に石を投げ始めた感がする。

◇東京医大不正入試問題は呆れるばかりである。「女性差別意外の何物でもない」、「受験生への背信行為」、「社会の信頼を裏切った」と厳しい糾弾の声が上がっている。ボクシング界と異なり「知の世界」と一般には受け止められている世界で起きた。その根は深く影響は大きい。

 女性医師の門戸は広げるべきだ。子育てとの両立を支える政策を展開することで課題を解決することが根本ではないか。受験生を傷つけたことは、教育界に爆弾を投げるようなものだ。道徳教育を掲げる文科省の姿は偽物だと思われても仕方がない。医学の世界の今回の不祥事は、医に対する社会の信頼を根底から覆すことになる。多くの人はメスを握る医師に命を託すことに不安と不信を抱くだろう。他の大学にもあると予想される不正入試は医大が抱える構造的問題かも知れない。

◇今日は長崎の原爆の日である。8月6日の広島に続いて窮極の地獄絵が出現した。広島のがウラン爆弾であるの長崎はプルトニウム爆弾であった。この日の第一目標は小倉であったが視界がきかないため第二の長崎となった。アメリカはアジアであるために投下を決断できたのか。今日、平成最後の平和記念式典でいかなるメッセージが発信されるのか。(読者に感謝)