人生意気に感ず「児童虐待と日本社会の危機。マララを前橋に」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「児童虐待と日本社会の危機。マララを前橋に」

◇児童虐待が深刻さを増している。5歳の結愛ちゃんがひらがなで「もうゆるしてください」と訴えながら死んだ側は、倫理や道徳が地に落ちたといわれる今日の日本社会に大きな衝撃を与えた。様々な反響が巻き起こっている。「必死で虫を運んで子育てをするツバメの夫婦を見よ」という声も聞かれた。我が家の家族であるトコも子を産んだ時は近づく犬などに対し子を守るために異様な敵愾心を示したものだ。そういう動物としての最低の母性本能を人間の女性が失いつつある。そんなことは極く稀なことと思ったこともあったが、次々と同様なことが起きている。これは日本社会の危機である。背景となる社会の病理を分析すれば色々な原因があるに違いない。そして、人間の心に何かが起きていると感じる。動機不明な殺人があとを絶たないのもそれを暗示させる。兎に角、現実への対策を打たねばならない。児童相談所の体制強化などなどの抜本的対策をまとめるため政府は関係閣僚会議を開いた。

 警察との連携を密にすることもやむを得ない。きれいごとでは済まない状況なのだ。子どもの処遇の在り方も検討しなければならない。ひとまとめの集団処遇では子どもの心を救うことが出来ない。個に注目し、手をかけることが重要なのだ。そのためには金がかかるが、それを惜しんでいる時ではない。ことは子どもの人権に関わることなのである。虐待を受けた子どもが不幸な人生を辿ることがあってはないないのだ。

◇私が属する「日本アカデミー」の一部門、「へいわの学院」では毎週水曜日に短時間の「へいわの講義」を続け、6月27日に48回に達した。毎回、平和に尽くした人物、あるいは平和と不可分な戦争などについて密度の高い話をしている。第三回の時(平成29年7月)、マララ・ユスフザイを取り上げたら大きな反響を生んだ。銃撃を受けながらも怯まず女性の人権を訴えた少女の勇気が人々を感動させたのだ。来年8月にこのマララさんを前橋に招こうという動きが起きている。私は招請の文章を書いた。7月3日、パキスタンの駐日大使と会うことになった。前橋市に会場も仮予約した。実現には困難も伴うが実現すれば効果は大きいだろう。女性の人権、その他現在の社会の閉塞感に穴をあけるために頑張ろうと思っている。(読者に感謝)