人生意気に感ず「日大の行方。米朝と日本の行方。司法取引」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「日大の行方。米朝と日本の行方。司法取引」

◇日大悪質タックル問題が日本社会に大きな衝撃を与え、予想を超えた展開を見せている。私たちは、興味本位にテレビの三面記事的に捉えることなく、現代社会に投げかける真の意味を考えるべきである。

 アメリカンフットボールの連盟は、内田前監督及び井上前コーチを除名処分にした。組織ぐるみの反則の実態が浮き上がってきた。

 背後からの凄い勢いでのタックルの光景が繰り返し報じられた。激しいスポーツで鍛え抜かれた一流プレーヤーの攻撃によって大変な傷害が生じる危険があった。法的には故意である。今後、刑事事件としてどのような展開を示すのか注目される。

 今回の事件は大学のスポーツの場で、勝利を求める余りに生じた。スポーツが教育の一環であることを忘れた状況が大学スポーツ界に生じていたに違いない。スポーツの「勝利至上主義」が荒廃した教育の世界で進んでいる。この傾向がスポーツ嫌いを生んでいることが指摘されている。武道が教育に取り入れられているが、その行方にも影響を与えているに違いない。学校の部活では体罰が問題となっているがこれも勝利至上主義に結びついていることであろう。この日大タックル事件をスポーツとは何か、教育とは何かを考える契機にしなければならない。

◇米朝首脳会談は果たして行われるのか。トランプ大統領は、一度中止を表明したが、その後実施の方向で状況は激しく動いているようだ。会う場合には確実な成果が実現しなくては、世界のもの笑いになる。米中間選挙の勝敗にも大きく関わる。会見のための細い、そして微妙な詰めの交渉と駆け引きが行われているのだろう。北朝鮮はしたたかな曲者。国の存立をかけた抜け道や策略を模索しているに違いない。最も気がかりなのは、朝鮮半島からの米軍撤退と拉致問題である。半島からの米軍撤退は、日本の安全保障に重大な影響を及ぼす。ぎりぎりの交渉で拉致は後退の恐れがある。安倍首相はこれらの協議でワシントン入りする。正に日本にとって息をのむ瞬間が近づく。

◇「司法取引」が明日から始まる。アメリカでは昔からあったが日本では考えられないことと思っていた。仲間を「売る」かわりに刑事処分を軽くしてもらうとの見方も。取引によって刑事処分がかわるとは。取引の対象となる犯罪は限られる。冤罪の危険性があるが効果は大だ。(読者に感謝)