人生意気に感ず「90歳の事故は。受刑者の告白か。精神の崩壊か最近の犯罪」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「90歳の事故は。受刑者の告白か。精神の崩壊か最近の犯罪」

◇90歳の女性が交通事故を起こし、一人を死に至らしめた。まず驚くことは世の中の大変化である。人生50年と言われたのはそんなに昔のことではない。「二十四の瞳」という映画の中では、大石先生という若い女教師が自転車に乗って現れたことに驚く場面があった。交通の激しい大都会を現代メカの粋を集めた自動車を操って日常生活を送る90歳の女性。高齢者が自動車事故を起こす度に大きな話題になる。そして免許返上が問題になる。高齢者にとって自動車程助けになるものはない。高齢者が安全に乗れる自動車の進化も重要な論点である。人間も一つの機械と見ることができる。その司令塔たるコンピューターは脳である。そこに忍び寄るのは認知機能の衰えである。認知症が数百万人と言われる時代に入りつつある。認知症と車の運転は両立し難い。これは人類が、そして日本の社会が直面する最大の課題の一つである。

◇最近不可解な事件が余りに多い。ごく普通の市民が突然変身したように殺人鬼になる。人間の心の崩壊現象ともいうべきものが起きているように思えてならない。人を律する法制度がこの急激な変化に対応できないようだ。

 またミステリアスな事件が報じられている。2004年に岡山県で小3女児の殺害事件が起きた。目撃者はなく物証も乏しく、事件は迷宮入りかと思われていた。ところが別の事件で有罪判決を受け服役中の人物がこの少女の殺害を供述し始め、警察は今日にも逮捕するという。この受刑者の心に何が起きているのか興味あることである。過去に、受刑者がうなされて、犯した罪を自供するという例はよくあった。これは人間には良心があることを物語るのだろう。私は刑務の中の人間の心を想像する。

◇外国には、国によって発覚しなければ、また捕まらなければ許されると考える文化があるらしい。最近の日本にはこのような文化(?)が生まれつつある恐怖を感じる。正に日本の危機である。日本の危機を救う道は何か。絶望感を覚えるが出来ることから始めるより他はない。それは教育である。家庭、社会、学校が役割を分担し、果たさねばならない。その柱は何か。日本国憲法の理念は少なくとも、その一つであるに違いない。

◇アメフト連盟は、内田前監督と井上前コーチを最も重い除名処分にした。日大選手一同は「盲目的に従った」と声明を出した。日大は立ち上がれるか。(読者に感謝)