人生意気に感ず「今月のふるさと塾は田中正造。北朝鮮は核実験場爆破。首脳会談中止」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「今月のふるさと塾は田中正造。北朝鮮は核実験場爆破。首脳会談中止」

◇今月の「ふるさと塾」(26日)では、もう一回田中正造である。川俣事件から直訴に至る流れに焦点を当てる。この事件については過日雲竜寺及び衝突記念碑を訪れ、事件の現場を見て当時の情況について想像を巡らせた。

 正造の生涯の歴史的意義は、「人権」と「公害」に命をかけたことだと感じた。

 雲竜寺を出発した大群衆は鉱毒哀歌を歌いながら渡良瀬川を越えて利根川に向かう。「見渡す限りの良田は、皆毒波に浸されて、家屋人畜流亡し、田畑に一穂の稔りなく・・」、それは戦国時代の一向衆が「進めば浄土、退けば地獄」と唱えて進んだ光景を想像させる。

 この大群衆を利根川の直前川俣村で多くの警察と憲兵が待ち構えていた。警察はサーベルで殴り、人々の顔を泥にねじ込み、凄まじい混乱の中で多くの犠牲者が出た。記念碑は地域の住民が村医を呼んで手当をし、にぎり飯を作って救済に当たったと記す。

 逮捕された人々は凶徒しゆう聚罪として裁判にかけられ、その舞台は前橋地裁だった。田中正造はこの事実を帝国議会で激しく追及した。巡査が臣民を土百姓土百姓という掛け声で打ちのめし虐待した。これは国が滅びていることだ、「亡国に至るを知らざればこれ即ち亡国」と銘打った有名な演説である。これは明治33年2月17日のことである。翌年田中は衆院議員を辞職、そしてこの年12月、明治天皇に直訴した。直訴状を書いた人は大逆事件で死刑となった幸徳秋水。直訴の反響は凄まじく、多くの若者が奮起した。その波の中に石川啄木、内村鑑三、川上肇などがいた。このようなことを話す。(26日日吉町の市福祉会館6時半)

◇北朝鮮が核実験場を爆破させ閉鎖させたと報道した。全ての坑道を爆破崩落させ坑道の入口を完全に閉鎖したという。報道陣にとって心配なのは被曝の危険だろう。この点、防護服も着せず、放射能の線量計は没収したという。劇的な一歩であるが、真相は分からない。北朝鮮の意図に全世界の注目が集まる。息を呑む歴史的瞬間である。

◇また、報道によればトランプ大統領は、6月12日にシンガポールで予定されていた米朝首脳会談の中止を報告したという。核実験場爆破と合わせ、どうなっているのか。米朝間に虚虚実実の駆け引きが行われるに違いない。

◇ロシアで秋田犬がブームになっている。亡くなったナナが懐かしい。数日家を空けると会った時大騒ぎだった。(読者に感謝)