人生意気に感ず「自爆テロの異常さ。娘の体に爆弾を巻く父。英王室に結婚式とテロ」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「自爆テロの異常さ。娘の体に爆弾を巻く父。英王室に結婚式とテロ」

◇東南アジアで家族を巻き込んだ自爆テロが頻発している。中東IS(イスラム国)がやっと力を失って消滅の方向かと思われた。一方で、テロは世界に拡散し尖鋭化するという見方があった。インドネシアの自爆テロ多発はこれを示すのであろうか。

 インドネシアで、家族による自爆テロが頻発している。何も分からない小さな子どもを使った家族もろともの自爆はどうしても理解できない。インドネシア第2の都市スラバヤの事件では、父親が自ら9歳と12歳の娘に爆弾を縛り付け実行、一家6人が死亡した。娘の体に爆弾を巻く光景はこの世のものとは思えない。

 IS(「イスラム国」)は現在も「聖域」(ジハード)を呼びかけている。それに応えて子どもを洗脳する人々。それは人間の姿ではない。

 インドネシアを含む東南アジアにはイスラム教徒が多い。国際化の波に乗って多くのイスラム教徒が来日している。ほとんどのイスラム教徒はテロとは無関係であるが、テロの分子が紛れ込んでいる恐れは存在している。日本は無防備である。防ぎきれない恐れがある。オリンピックが刻々と近づく。一度テロが起きたら大変なパニックになる。それはあの地下鉄サリン事件が如実に物語っている。

◇英王室の結婚式について思う。英国は日本と共に長い王室の歴史を持つ。時代は大きく変わって、現代では国民に支持されなければ王家は存続できない。思想や価値観が分裂し対立する状況の中で王室は国民を統合する象徴としての役割を担う。国民の歓迎ぶりをみると、英王室はその役割を良く果たしているようだ。遥か彼方まで霞むように広がる大群衆に驚く。その大群衆の光景の中に注目されるのは群衆の前に隙間なく立つ黒い人の姿。警備の警察官である。3千人以上の警官等が警備に当たった。式の費用は大部分が警備に充てられた。ヨーロッパは今、分裂しテロの恐怖に晒されている。ウィンザー城を舞台とする夢のような物語もテロに遭えば一挙に吹き飛ぶ。警備の警察官は一部に違いない。監視社会化が進むと言われる英国。この挙式の背後には防犯カメラをはじめとした徹底した対策がとられているに違いない。日本の治安を守る当局は最大の教材として学んでいると思う。(読者に感謝)