人生意気に感ず「3人の釈放とトランプ。トランプは変化するか。米朝首脳の会談は」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「3人の釈放とトランプ。トランプは変化するか。米朝首脳の会談は」

◇アメリカが沸いている。3人のアメリカ人を奪い返して大統領自ら空港まで出迎えたのだ。世界の目が釘付けになった瞬間である。

 しかし、この光景を複雑な重い心で見ている人たちがいる。それは日本の拉致被害者家族であり、拉致被害者を自分たちの問題として憂えている多くの日本人である。

 金正恩委員長の譲歩と屈服の具体的一歩が始まった。窮極の目的は非核化である。入口の段階で、もたもたしたくないとアメリカは考えるだろう。だから日本人拉致の問題は、これから本番の交渉が進む中で取り上げられるのではないか。日本は焦らず忍耐強く千載一遇のチャンスを生かすべきだ。

◇日本人拉致の問題は人権の問題として国境を越えて普遍的である。だから、人権の本家ともいえるアメリカにとっても非常に重要である。トランプ大統領は「アメリカ第一」を掲げてアメリカの大統領らしくないと、世界から批判を浴びた。トランプを機に世界の情勢がおかしくなったとも言われた。それはポピュリズム、つまり大衆迎合の潮流が生まれ、偏狭なナショナリズムが頭をもたげる危険が生じたからだ。ローマ法王などもこの傾向をナチスの時と似ていると発言した。

 もしトランプ大統領が日本人拉致の問題まで解決することができたなら世界の人権問題に大きな貢献を果たしたものとして従来のトランプの評価が大きく変わるきっかけとなり、アメリカは再び偉大な国になることができるかも知れない。その効果は世界の平和と民主主義にとって測り知れない程大きい。その時には、まさかと思われるトランプのノーベル平和賞が実現するかも知れない。

 とにかく、現在壮大な世界史の上で画期的な展開がなされようとしている。その歴史的舞台の現場に私たちは立ち合っている。それは歴史を目撃する千載一遇のチャンスである。

◇米国人3人の釈放で、米朝首脳会談が現実のものとなった。会談を開くということは、確実な成果を期待できることを意味する。

 場所もシンガポールに決まった。トランプは「人々が可能だと思っていなかったことが出来るだろう」と大見栄を切っている。あの太った独裁者が世紀の大舞台でどんな役者ぶりを演ずるのか見ものである。そしてトランプ大統領は将来の訪朝もあり得ると語った。果たして世界はどうなるのか。(読者に感謝)