人生意気に感ず「財務省の大罪の行方。湖南省の人々と。中国の高齢化と特色ある社会主義」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「財務省の大罪の行方。湖南省の人々と。中国の高齢化と特色ある社会主義」

◇国家が大罪を犯したというべき事態が進行している。財務省の「文書書き換え」である。森友学園との国有地取引を巡る財務省の決裁文書の書き換えである。国家の大罪というのはこの事態が刑事事件に発展する可能性があるからだ。財務省という最も重要な役所がなぜと驚くほかない。政治、行政に対する信頼の基盤が音を立てて崩れていく。一般の国民は政治は信用できないが、役所は定規で引いたように法律に基づいた業務を行っていると信じているからだ。

 刑法は、公務員がその職務に関し、虚偽の文書をつくり、または変造したとき、虚偽公文書作成罪とし、1年以上10年以下の懲役に当たるとしている。この事態が発覚し、財務省内は首都直下型地震以上の激震が走り、特に関係者は生きた心地もないであろう。

 安倍首相は「行政全体の信頼を揺るがしかねない事態で、行政の長として責任を痛感している。国民の皆さんに深くおわびする」と陳謝した。野党は鬼の首をとったように騒ぎ国会は空転の感である。この非常時にと思うが、ことは民主主義の根幹に関わることであり、私たちのよって立つ基盤が崩れるかどうかの問題なのだ。

◇昨日、中国湖南省の行政の人々が多数訪れ、群馬県日中友好協会が対応した。県の福祉行政の担当者が説明する介護保険制度に強い関心を示していた。昭和庁舎からロイヤルホテルに会場を移し食事をしながら意見を交わした。飛躍する中国の実態を知る上で有益な場となった。視察団団長の高景然氏は中国の高齢化と福祉について話してくれた。一人っ子政策は変更したが人々は子どもを生まない、少子高齢化に関する問題はこれから急速に深刻化すると見ているようだ。

 私は、先日の汪婉中国大使夫人の講演を思い出しながら、高氏の高齢化の話に耳を傾けた。

 中国は「特色ある社会主義」を打ち出している。その具体像は不明であるが、中国の歴史と伝統に基礎を置くものに違いない。中国の高齢者福祉は現在及び将来の中国にとり最大の課題に違いない。日本の高齢者福祉行政は中国の役に立つものと思う。30日、中国大使館を訪ねるが、福祉の話も聞けるかもしれない。訪問団との食事中、大使館の五葉松に手入れしているとの情報が入った。松との再会が楽しみだ。(読者に感謝)