人生意気に感ず「群馬の森訴訟で控訴。大使夫人の一帯一路。中国の夢への懸念」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「群馬の森訴訟で控訴。大使夫人の一帯一路。中国の夢への懸念」

◇群馬の森追悼碑訴訟で県は東京高裁に27日控訴した。前橋地裁の判決を不服とするものである。碑が訴えることは不幸な朝鮮人労働者の追悼である。

 碑の設置に関しては碑を政治的に利用しないことという条件がつけられていた。県が許可の更新を認めなかった理由は、碑の前で行った追悼式がこの条件に違反する政治的行為に当たると判断したからである。前橋地裁は県の不許可を取り消す判決を下した。県はこれを不服として、上級の裁判所の判断を仰ぐというわけである。

◇私が県会議員の時から問題となっていた。群馬の森には歴史博物館及び近代美術館がある。政治問題で騒がすべきでない県民の文化的な憩いの場であるから、ここで追悼式は行うべきでないというのが県議会の大勢であった。県議会は2014年、追悼碑設置許可の取り消しを求める請願を採択していた。

 今、県議会が開かれているが、23日自民党の臂(ひじ)氏は代表質問で控訴を強く求めていた。県の控訴については、日韓関係への悪影響を懸念する声もあがっている。今後の訴訟の動向に注目したい。

◇明日2日、群馬県日中友好協会が関わる大きな行事がある。中国大使夫人・汪婉さんが「一帯一路」の講演を行う。タイムリーであると共に中国の大きな動向に関わり、我が群馬にも影響が考えられることなので多くの参加者がある。日中議連が主催、日中友好協会は共催である。

「一帯一路」については新たなシルクロードと感覚的に捉える人が多い。かつてのシルクロードは長安から地中海岸に達する壮大な東西交通路で、東西貿易の利を目指してしばしば諸民族争奪の的となった。貿易と共に、東西文化の通路としても歴史上重要な役割を果たした。

「一帯一路」は、中国の大きな変化と共に姿を現そうとしている「経済大回廊」である。

 中国は躍進を続ける中で「中華民族の偉大な夢」を掲げている。そして、その夢を実現するために「中国精神」、「愛国主義」ということを主張している。この点は、新たな中国が私たちの世界と真に共存が可能なのか懸念される点でもある。一方、中国は最近の党大会で特色ある社会主義実現を打ち出した。「一帯一路」はこの大方針と如何に関わるのか。大使夫人が何を語るか耳を傾けたい。

◇今日は育英高校の卒業式で挨拶する。サッカーの偉業も語ることになる。(読者に感謝)