人生意気に感ず「小平の友情と金。真の五輪とは。平昌は他山の石。平和の講義。上野三碑」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「小平の友情と金。真の五輪とは。平昌は他山の石。平和の講義。上野三碑」

◇小平奈緒の笑顔がいい。会心の笑みというのだろう。スピードスケート女子500mで金を獲得した。競技後の姿が感動的であった。2位の韓国の選手を抱きとめ、二人はそれぞれの国旗を手にして抱き合ったままリンクを回った。スタンドが大歓声を送る様は真の人間的な姿に多くの人々が打たれた光景だった。とかく、素直な気持ちで見ることが出来ない平昌五輪にあって、これこそ五輪の価値と思わせる出来事であった。韓国のメディアも一斉に絶賛している。「スポーツの力を見せつけた」、「2人の友情にアイスリンクも溶けるほど」、「小平の人間性も金メダル級」等。

 優勝した小平と二位の季相花はこれまで最大のライバル同志でありながら友情を培ってきた。小平は季につき「人間としても選手としても尊敬できる」と語っている。五輪の価値の中心は友情と尊敬である。死闘を繰り返す中で得たこれら心の力は正に輝く人間力。ぎすぎすした現代社会では貴重なものだ。今回、国境を越えて、しかも国同志は険悪な中で実現したドラマだけに素晴らしい。スポーツが教育であることを示してくれた意義は大きい。オリンピックは平和の祭典である。平和は人間としての個人が実現し支えるものということを小平の金は語っている。東京五輪が近づくが、そこでもこのような人間ドラマを実現したいものだ。

◇平昌五輪の運営面でトラブルが続出している。吹き荒れる風、多くの観客や選手を輸送する上での困難、待遇に不満で離脱するボランティア、広がるノロウィルス等々。一つ一つを近づく東京五輪の参考にしなければならない。

 平昌は酷寒の中、東京は酷暑の中。異常気象は常態化しており、その上で想定外の気象上の異変を考えておかねばならない。更に首都直下型大地震、国際テロに備えねばならない。東京五輪は既に始まっているのだ。群馬県は地理的にも東京五輪を支える重要な砦である。

◇今日は、毎週水曜に実施している「へいわ845」で「北京五輪」を話すが、冒頭で小平の「友情の金」に触れるつもり。オリンピックを語るシリーズの最後は来週パラリンピックをやる。その後は太平洋戦争のドラマをいくつか語る予定。ひめゆり部隊、硫黄島、ニューギニアなど。平和について語るべきことは尽きない。

◇今日は上野三碑世界の記憶遺産登録記念書道展のレセプションが行われ、私も挨拶をする。(読者に感謝)