人生意気に感ず「浅間が迫る。山地危険地区と異常気象。原発避難受け入れ」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「浅間が迫る。山地危険地区と異常気象。原発避難受け入れ」

◇浅間が動き出したのか。新聞は2日、火山性微動が急増と報じた。東日本大震災以来日本列島が活動期に入ったと言われる。あちこちで火山や地震が頻発していることはこのことを物語るのだろう。現代の科学をもってしても自然はよく分からない。ましてや火山は測り知れないのだから恐い。素人の素朴な感覚を重視すべきだ。

 気象庁は「直ちに警戒レベルを上げる状態ではない」、「草津白根山の噴火との関連性は薄い」と言っているが、警戒を怠るべきではない。長野県では群馬県以上に浅間の近況を重視している。群馬は草津白根の3000年以来の噴火に気を取られ過ぎでいるのではないか。

 明治以来の記録でも新聞が「大噴火」と報じた動きは少なくない。天明の巨大噴火の恐ろしさを多くの人々は忘れている。ここ数十年の鳴りを潜めた姿が原因だろう。「群馬は大丈夫」という安全神話を反省すべきだ。

 気象庁は、草津白根の更に大きな活動に備えて観測機を増設している。草津の関係者の心配と努力に心から声援を送りたいが、科学の力で可能な限りの備えをすることも草津への声援である。

◇県の「山地災害危険地区」に対する対策が遅れているらしいことが気がかりである。危険地区は4,524カ所で、対策着手は68%とか。私は県会議員の時、この問題に警鐘を鳴らした。近年の地球的規模の異常気象は尋常ではない。観測始まって以来という事態が常態化している。国は危機感を高めているのだ。車を走らせると建物の上を覆うように切り立つ断崖がそびえる姿をよく目にする。そういう所は長い歴史の上で無事だったので安心しているに違いない。むしろ、そういう自然に守られているという感じを抱いているのではないか。最近の事態はそういう常識を覆すものだ。行政の責任は大きい。県は市町村と連携を密にして対策を進めないと大変なことになるのではないか。人命を守る行政の使命が問われている。

◇原発事故の際、水戸市と県内市町が避難協定を結ぶ。最大4万数千を受け入れる計画。国の防災計画で原発から半径30キロ内の自治体は避難計画策定を義務づけられている。新潟県柏崎市は水戸市より近い。原発事故から7年になる。対応の遅れ及び事故はまだ終息しないことと感じる。(読者に感謝)