人生意気に感ず「米朝が北京で会議とは。戦争の危機は。新たな核の危機は。貴乃花」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「米朝が北京で会議とは。戦争の危機は。新たな核の危機は。貴乃花」

◇三が日が終わった。世界の緊迫した情勢には正月もない。米朝間には一色即発の張り詰めた緊張がみなぎっている。テレビで板門店の光景が報じられた。板門店の中には大きなテーブルが置かれ、その中央に南北の境がある。テーブルをぐるりと回ると北朝鮮に入って出たことになる。私もかつて北朝鮮にこのように入り込んだ経験がある。

 米朝間で、秘かに重要な動きがあると報じられている。北朝鮮の核・ミサイル開発をめぐり両国政府の関係者が昨年12月上旬、北京で極秘協議を行ったらしい。これは、最近金正恩委員長が韓国に対し平昌五輪を巡って対話の可能性のシグナルを送っていることと関連しているのではないか。

 金正恩氏とトランプ氏、双方が核のボタンが常に机の上にあると誇示している。上記の情報が事実とすれば、2人のボタンの主張は目くらましの演技だったのかもしれない。金正恩委員長も馬鹿ではないだろうから負ける戦いは避けるに違いない。我々が想像している以上に賢明でしたたかなのかも知れない。この点はトランプ大統領も同様であろう。

 戦争がぎりぎり回避されることは間違いなく良いことだ。正直、この雰囲気に私はほっとした。戦争が始まれば、未曽有と表現されているこれから始まる好景気も吹き飛ばされるだろう。

◇だが、気になることがある。米朝の会談が北京で行われたとされる点だ。安倍首相が知らされていなかったとすれば、日米の信頼関係に大きく関わる。台頭する中国に対して日米安保という同盟の絆で対応してきたことに不安と不信を抱かざるを得ない。かつて日本の頭ごしにニクソンが訪中して毛沢東と会談したことが思い出される。

◇北朝鮮が核保有国として認められることになれば大変だ。核ドミノと言われるが、核保有国が世界に広がる契機になる。中国とロシアは北の核保有を秘かに歓迎するだろう。そして韓国と日本に核武装論が台頭するだろう。それは憲法改正論議に大きく影響するに違いない。私たちは今、逆巻く渦の中にいる。国民一人一人の冷静な判断と対応が求められている。

◇貴乃花親方が理事を解任された。相撲協会には深い因習があるに違いない。上手に戦って土俵際でねじ伏せて欲しかった。改革のいいチャンスだったと思う。まだ戦いは終わっていないかもしれないが。(読者に感謝)