人生意気に感ず「東大の研究室で故林健太郎と。皇居を走る。日馬富士の暴力は」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「東大の研究室で故林健太郎と。皇居を走る。日馬富士の暴力は」

◇東京は身を切るように寒かった。母校・東京大学のある会合に出た。そのついでに西洋史の研究室に立ち寄った。一歩踏み入ると懐かしい光景が甦る。壁には歴代の教授の写真が掲げられている。一際目につむのが林健太郎先生の端正な顔である。静かな容貌の中に高い志と強い意志が滲んでいる。

 この先生のゼミにいたことが私の人生に大きな影響を与えた。私が政界に出る時、初陣の県民会館の集会に駆け付け応援の挨拶をしてくれた。元東大総長来るということで話題になった。その時の「歴史を生かした政治家になれ」という言葉はその後の私の人生に指針になった。私は様々な事を振り返りながら、林先生の写真に向かって「先生、ここまでくることができました」とつぶやいた。万感の思いが湧く。

◇この日、皇居をめぐるランニングコースを走った。一度実行しようと思いながら長い間果たせなかったのだ。去る11月3日、ぐんまマラソンで10キロを完走した脚は健在である。堀の水に影を落とす石垣と城郭は歴史を語り、周辺の高い近代ビル群は渦巻く現代社会の課題を訴えている。一周5キロ、1時間近くかかった。寒風の中、身体の汗が達成感を与えてくれた。

◇19日の「ふるさと塾」は主に北朝鮮を語った。ラングーン爆弾テロ事件、大韓航空機爆破事件を引き起こしたテロ国家は、党よりも軍を上に置く「先軍政治」を押し進めている。民主的なコントロールがない独裁政治は核を振りかざしてアメリカと対峙している。正に一触即発の危機にある。塾では、このテロ国家に対して平和憲法で立ち向かう日本の難しさを語った。

◇20日午後、日本時間では21日未明、トランプ大統領は北朝鮮を「テロ支援国家」に再指定すると発表した。これでもか、これでもかと北朝鮮に制裁を強め、日本海には3隻の空母まで派遣し緊張感は極限に近い状態であった。今回の「テロ支援国家」指定は、このような状況下で実質的には「最後通告」ともいえる。これに対し、北朝鮮はどう対応するのか。息を呑む瞬間である。安倍首相はいち早くトランプ大統領の決断を支持すると発表した。報道は、北朝鮮の慌ただしい動きを報じている。北朝鮮を巡る危機は現実化しつつある。

◇日馬富士の暴行の実態はプロレスの世界だ。国技の品格を傷つける。相撲協会の反応には因襲を感じる。日本の文化が問われている。(読者に感謝)