人生意気に感ず「長門から“死の川”にエール。メキシコの巨大地震と日本。北の脅威と核武装論」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「長門から“死の川”にエール。メキシコの巨大地震と日本。北の脅威と核武装論」

◇9日、上毛新聞のひろばのコーナーに「死の川を越えてにエール」という投稿が載り驚いた。長門の地からエールを送りますと書く人は山口県長門市の極楽寺前住職の池信宏証さんである。この記事で池信さんは楫取素彦夫妻に関する資料を大河ドラマ「花燃ゆ」に関して提供したと書かれているが、極楽寺は楫取素彦夫婦と関係が深い。

 

 明治になって間もない頃、楫取夫婦は二条窪という地に引きこもって静かな生活を送ろうとした。妻寿子は小さい堂宇を建て毎月2回僧を招いて法座を開いた。極楽寺第17代住職蒙照も幾度かこの席に参加して法を説いた。極楽寺には寿子が書き送った和歌が残っている。私はかつて、この堂宇に入り寿子の姿を想像して心を打たれたことがある。その足で極楽寺を訪ね、池信宏証さんにお会いした。宏証さんとはそれ以来交流が続いている。

 

 池信宏証さんは「死の川を越えて」を毎回楽しみにして読み、「心ある人たちに愛読され、命を大切にする心の糧となることを切望して長門の地からエールを送ります」と書いている。私の小説はやがて終章の「人間回復の闘い」に入る。そこでは、国を相手の裁判の場面が展開する。目指すはいのちを大切にする心の糧である。池信さんのエールから大きな力を頂いた。

 

◇メキシコ巨大地震は何を物語るのか。M8・1の地震で少なくも死者は90人に達し、なお多くの人ががれきの下にいるらしい。生存率が急激に下がる三日目、「発生から72時間」を迎えた。被害が大きかった州では数千軒の家屋ががれきと化したと言われる。

 

 日本から遠く離れた地とはいえ、多くの人は日本との関係を心配しているに違いない。東日本大震災以降、地震の巣日本列島は長い眠りから醒める活動期に入ったと言われる。首都直下型、南海トラフ型と、「近い」「必ず来る」と言われ続けている。「狼が来る」の声に慣れた感があるだけに心配である。

 

◇今、日本列島に飛びかかろうとしている新たな「狼」は北朝鮮である。新たな核戦力に狂喜する市民の姿、そしてロボット軍団の行進するような兵士の光景が連日のように報道される。

 

 私は韓国を訪れ、休戦ライン近くの、北朝鮮が侵略用に掘った洞窟に入ったことがある。それは北朝鮮の本気度を不気味に物語っていた。韓国でも日本でも核保有論が台頭してきたことは重大だ。(読者に感謝)