人生意気に感ず「今年の8月15日は特別だ。戦後の原点を。内閣改造は」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「今年の8月15日は特別だ。戦後の原点を。内閣改造は」

◇8月は特別な月である。言うまでもなく敗戦の月故であるが、今年は特別にその感が深い。72年前の最大の歴史的出来事を日本人全てが振り返る意味は限りなく大きい。それは今、戦争の足音が明らかに近づいているからである。また、戦争を知る人が少なくなっていることも重大である。戦争を知る人と知らない人では今日の状況につき危機意識が全く違う。

 

◇北朝鮮の暴挙は唯事ではない。核とICBM(大陸間弾道ミサイル)によってアメリカを挑発し、アメリカは現実の危機を深め軍事行動を起こそうとしている。北朝鮮を後押しする中国とロシア。私の目には、太平洋を挟んでアメリカと北朝鮮・ロシア・中国が対峙し、その間にあってアメリカの先兵の位置にあるのが日本と見える。

 

◇昭和15年10月30日生まれの私は、昭和20年8月5日の前橋大空襲の炎を曲輪町(現大手町)で体験した。まだ3歳であった。終戦後、赤城の山奥で開墾生活に入り、極限と思える物資の乏しい生活を味わった。だから、戦火の中で苦しむイスラム世界の難民のことが良く分かる気がする。平和の尊さは戦争の悲惨さを知らずして理解できない。戦争反対を叫ぶだけでは平和を守ることは出来ない。日米同盟は限りなく重要であるが、トランプを真から信用することは出来ない。日本を守るのは私達の知恵と力であることを自覚しなければならない。

 

◇時代はこの70年で想像を遥かに超えて変わった。外国人があふれる国際化時代となった。8月5日、私は多くの留学生に戦争と平和を語る。「紙芝居」を大きなスクリーンに映して使用する。前橋大空襲、広島・長崎の原爆、終戦を告げる天皇のラジオ放送、廃墟から立ち上がる日本人の姿などを語る。アジアの留学生も日本の若者同様、現在の社会に危機感を抱いていない。この状況に小さな一石を投じたいと思う。

 

◇今、3日の早朝であるが、内閣改造の全体像が見えてきた。今回の改造には特別な意味がある筈である。北朝鮮問題を始めとする難題への対応、自民党の支持率低下の歯止めなどがかかるからである。「おごれる平氏は久しからず唯春の夜の夢の如し」を思わせる状況があった。「このハゲ―」から始まり、不倫問題など、甘い蜜に昆虫が集まる現象だった。新体制はこの危機を乗り越えることができるのか。(読者に感謝)