人生意気に感ず「前川前次官の姿。九州で何かが起る。籠池立件。共謀罪施行」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「前川前次官の姿。九州で何かが起る。籠池立件。共謀罪施行」

◇理路整然、悠々として静かな迫力があった。前川前次官の参考人答弁を見た。人は見た目なのである。一言半句を発する表情と全体の姿にその人の人格と全てが現われる。テレビは余すところなく捉えていた。

 

 文部科学行政のトップにいた元官僚の姿を見て、日本の官僚組織の凄さを感じた。獣医学部新設を巡り、「背景に官邸の動きがあり、行政が歪められた」と語った。安倍政権が窮地に立たされている。内閣支持率が30%台に落ちた。国内外に難しい問題が山積し、正に国難のとき安倍首相はどう切り抜けるのか。日本の民主主義の真価が問われている。

 

◇国会の閉会中審査で質問に立つ国会議員が皆、福岡・大分両県の災害につきお見舞いの言葉を述べていた。九州の状態は唯事ではない。熊本の大地震に始まり、大雨特別警報と続き、今度は鹿児島で震度5強が起きた。

 

 桜島の火山の状況は専門家によれば限界に近づいていると言われる。九州に何が起ころうとしているのか。

 

◇森友問題が新しい大きな展開を示し始めた。籠池前理事長の妻は、家宅捜査に対し「安倍さんこれ以上おとうさんをいじめないで」と叫んでいた。漫画的な三文劇に見えた。司法の場で問題点が明らかになりつつある。

 

 森友学園が国と大阪府から補助金を不正受給したとされる件で、籠池前理事長は詐欺容疑等で立件される方向だ。大阪地検は籠池氏が不正を主導した疑いを強めている。志のある国士の一面を示しながら登場した籠池氏に首相も首相夫人も振り回された感がある。

 

 加計学園問題も、森友学園問題も「忖度」という今まであまり使われたことのない言葉を流行らせた。これに日本中が劇場と化した。森友問題は質の悪い茶番劇である。司法の場で「お父さん」はどう裁かれるのか。注目を続けたい。

 

◇「共謀罪法」(改正組織犯罪処罰法)が11日施行となった。大騒ぎとなっていることの本質は、刑法の原則の変更により人権侵害の恐れが生じる点である。刑法は人に罰を与えるものだから、ここからが犯罪ということが明確でなければならない。それが「実行行為」だ。それを実行前の準備段階で罰する。国際テロに備えるためにはやむを得ないが、国会に手続きが乱暴だった。今後の法の運用を国民がしっかり監視する必要がある。(読者に感謝)