人生意気に感ず「憲法記念日。改正の論点。9条の存在意義。中国の銀行は」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「憲法記念日。改正の論点。9条の存在意義。中国の銀行は」

◇今年の憲法記念日は憲法に関する議論が大いに活発になされるだろう。昨日、私はある小グループで憲法改正について持論を話した。

 

 改正反対の護憲論者の多くは「押し付けられたものでない」ことを盛んに主張する。しかし、拒否できない情報下でマッカーサー草案を受け入れて改正草案がつくられたことは歴史的事実である。重要なことは草案の中味である。それは人類が獲得した素晴らしいもので、70年の間定着しよく日本国の基礎となって支えた。

 

 第3章の「国民の権利及び義務」は、日本国憲法における人権宣言であり、アメリカ・フランス両革命の人権宣言の嫡流に属するものである。この点の理解を抜きにして世界に誇る憲法であることを主張しても空論のおそれがある。

 

◇このような日本国憲法の基本構造を踏まえた上で、改正の是非を論じなければならない。現実にそぐわない条文もあるし、70年の間に現実との乖離が大きくなったものもある。現実との距離が大きい典型が9条である。

 

 9条については、乖離があっても戦争の歯止めになっている点に意義があるとして改正に反対する意見が強い。

 

 しかし、国の最高法規が現実と一致しないのは異常である、その上で、最近の国際情勢が重なって、9条の改正が一気に大問題になった。問題は、どのように改正するかである。

 

◇緊迫した情勢の中で、北朝鮮は遂にミサイルを発射した。隣国日本が標的とされる危険は現実的になった。これは国防が現実的となったことを意味する。かつて、非武装中立論が盛んであった。中国の海洋進出の現実の動き、北朝鮮の脅威を考えるとき、それは絵空事である。長い人類の歴史がそれを許さないことを教えている。外国に侵略された場合に美しい国日本を命懸けで守ることは、私達国民1人1人の現実の課題である。長いこと、このことが語られないまま時が過ぎてきた。このような全ての課題の基礎が憲法である。憲法記念日を意義あるものにしたい。

 

◇北への次の段階の制裁として北と取引する中国企業を対象にするとか。その中に中国の銀行が含まれる。海外取引をする中国の銀行の規制は中国経済に大きく影響する。中国はこれを避けるためどう行動するか。全てが目を離せない。(読者に感謝)