人生意気に感ず「歴史は繰り返す。朝鮮戦争の悪夢。中国大使館で植樹」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「歴史は繰り返す。朝鮮戦争の悪夢。中国大使館で植樹」

◇歴史は繰り返す。太平洋戦の敗戦から72年、朝鮮戦争勃発から67年を経て再び朝鮮半島が危機にある。朝鮮半島の危機は日本の危機に外ならない。かつての朝鮮戦争で中国軍は毛沢東の下で怒涛のように半島に攻め入り国連軍と一進一退を繰り返した。国境を接する中国は半島の情勢につき国運に関わる程の関心を寄せていることは現在も変わらない。朝鮮戦争は日本に復興特需をもたらしたが、今回トランプの米国が北朝鮮を攻撃すれば、平和の国日本は北のミサイル攻撃に晒される危機にある。追い詰められた裸の王様の独裁者は核を振りかざし、何をするか分からない。中国の影響力は計り知れない程大きい。

 

 百年の屈辱から立ち上がった中国が真に世界の大国を目指すならアジアの平和に大きな役割を果たさねばならない。強(したた)かで賢明な中国は、北朝鮮問題に於ける中国の役割を十分承知して、有効なカードを切ることを狙っているに違いない。

 

◇北朝鮮のシリア攻撃の前と後の反応が注目される。5日に「いま一度警告しておく、我が軍の攻撃手段は米本土まで射程に収め常時発射待機状態にある」と警告した北朝鮮は8日には「力には力で対処しなければならない。核戦力を強化してきた我々の選択は正しかった。核を中心とする軍事力は正義の宝剣だ」と述べた。国際テロ国家が正義を口にすること自体が驚くべきことである。

 

◇日中の民間交流の意義をこういう時だけに強く感じる。先日の上海に於ける日中青少年書道展は中国の歓待の中で大きな成果をあげたが、その成果を子ども達の心に根づかせるために感想文を書いてもらうことになった。彼らの胸に中国の出来事がどのように映ったのか、それを彼らがどのように表現するか楽しみである。

 

◇4月18日、中国大使館の庭に群馬の松の木を植えることになった。過日、中国大使館を日中友好協会の行事として訪ねた際に、私が提案して実現することになった。当日は、程大使夫妻及び福田元総理夫妻も植樹に参加する予定。程大使は間もなく退任と聞く。

 

 この日、現代の名工、館林の針生清司氏の宥座の器・贈呈も行われる。孔子が中庸の徳を説くために使った器は、針生氏が10年の歳月をかけて実現させたもの。満杯に水を入れるとこぼれてしまう。物欲に酔う現代人への教訓である。(読者に感謝)