人生意気に感ず「籠池証言の衝撃と日本の危機。ロンドンのテロとテロ準備罪」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「籠池証言の衝撃と日本の危機。ロンドンのテロとテロ準備罪」

◇予算委員会は近年に例がない程緊迫していた。籠池証人喚問の場面である。敢えて応じた動機は「九分九厘」までいったのに、はしごを外された怨みである。「100万円は園長室で人払いをして2人だけの所で受け取った」、「払い下げた価格が低いので驚いた」、「10日間姿を消して欲しいと言われた」、「財務省への働きかけがあったと思う」、「昭恵夫人と妻との間にメールのやりとりが20回以上」等々。

テレビの視聴率に興味を抱く。異常に高かったに違いない。テレビ3面記事を見る感覚の国民が多い筈。構図的には籠池という一介の民間人が国家権力を相手にしている。菅官房長官が否定しても証言を支える証拠がなくても、多くの国民は籠池発言を信じたのではないか。

 

 国権の最高機関である国会と内閣がえせ国士に振り回されている。権力の側に問題があるのだからやむを得ない。「教育勅語と園児」の問題に現われた森友学園の軽薄な教育理念。そして天下に正体を晒した理事長の姿。これらに一時的とはいえ心酔いしたに違いない安倍首相夫妻の軽さが明らかになった。

 

◇国会の三文劇の衝撃に振り回され、北朝鮮の問題、都議会百条委員の行方、テロ等共謀罪(案)の閣議決定等が霞んでしまった感がある。これらは日本が内憂外患の中にあることを示す重大事である。安倍内閣の役割と使命は限りなく大きいのだから早く立ち直って欲しい。

 

 窮地に落ちた政権の打開策の一つは衆院を解散して国民に信を問うことだ。安倍内閣の支持率は更に下がるに違いないが、民進党の支持率も上がらない。選挙をやれば議席を多少減らしても自民党は必ず勝利する。今度のごたごたを突破するためには、顔を洗って反省した姿を国民に示してその信を問うことが正解かもしれない。いずれにしても、昭恵夫人の証人喚問の声も上がり幕引きは困難になった。

 

◇ロンドンの国会議事堂近くで車を使ったテロが発生し多くの死傷者が出た。「イスラム国」(IS)が犯行声明を出した。群集の中へ車を突っ込むというテロの手段は防ぐのが難しい。日本の大都市で行われたらと想像すると恐ろしい。東京五輪が近づいている。新たなテロを防ぐには特別の対策が不可欠。テロ準備罪は今日の国際情勢の中でやむを得ないのでは。(読者に感謝)