人生意気に感ず「VXを使用する北朝鮮。北の狂気はどこまで。日本核保有論の行方」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「VXを使用する北朝鮮。北の狂気はどこまで。日本核保有論の行方」

◇防毒マスクと防護服で身を包んだものものしい姿の人々がテレビに映し出された。クアラルンプールの空港で猛毒を検査する光景である。マレーシア警察は金正男の遺体からVXが検出されたと発表した。北朝鮮はこの期に及んでも他の国の謀略だとか言っているが北朝鮮の仕業を疑うものなどいない。

 

 驚くべきことは、VXの毒性の凄さと、これを自国外の、しかも多くの人が集まる国際空港で使ったということだ。北朝鮮という国は人の命など、虫けらのように考えていること、目的のためには手段を選ばず、核のボタンにも手をかける国だということである。これまでも大韓航空機爆破事件、ラングーン爆破事件など数々の大事件を引き起こしてきた。

 

 世界には、「イスラム国(IS)」や、シリアなどテロを行う恐ろしい国が存在する。北朝鮮がそういう世界の裏社会と繋がっていることを想像すると身震いするようだ。

 

◇VXは、科学兵器禁止条約で製造・保有・使用が禁止されている猛毒の神経剤。かつてオウム真理教が使用して日本中を恐怖に陥れた。

 

 北朝鮮はこのような科学兵器を国内16カ所の拠点で量産しており、その保有量は世界3位と言われるから驚く他はない。専門家の指摘ではミサイルや科学兵器をシリアに輸出してきたとされる。いくら経済制裁をしても効き目がないのは、北朝鮮に協力し利益を提供する裏の世界が広がっているからではないか。

 

◇戦争になれば国家は勝つためには手段を選ばない。兵器が人道的か否かなど問わない。第一次世界大戦で毒ガスが使用され、第二次世界大戦で核兵器が広島と長崎に落とされたことはこのことを物語る。

 

 北朝鮮が核実験を繰り返し、トランプは核を増やそうとしている。生物化学兵器は論ずることも恥ずかしいようなものであるのに対し、核は堂々とした兵器とされている。これはおかしいし間違っている。

 

◇25日の「ふるさと未来塾」では、日本の核武装のことも話した。中国の驚くべき台頭と狂気の北朝鮮。アメリカは日米安保に基づいてどこまで日本を守るか。理念のないトランプは、理念より利益かもしれない。日本も核を持てと論ずる政治家がいる。憲法を改正してもそれは有り得ないことを確認せねばならない。(読者に感謝)